実家のキッチンの、レンジ台の下の扉の中にずーっとあった「アイデア印の天才ママの素読本」です。

母が買ったんでしょうね。大昔に。

 

1987年に発行された本でした。

この当時、私はまだ10代。

 

私の家は、

私が1歳半くらいの時に父が事故死しました。

私の下に、弟が出来たのですが、生まれることなく、母が流産してしまいました。

そこから母は再婚することなく、だったんです。

 

母は、私に依存的だったと思います。

過干渉気味でしたし、自分の理想通りの女の子に育てようと必死だったように感じて居ました。

でも私は思い通りにならなかった。

だから

対立が絶えなかったんですね。

私がなりたい自分、在りたい自分。

母がなってほしい娘、理想の娘。

ずーっとこれでした。

上手に歩み寄ることも出来ず、でもお互いにお互いしか家族が居ないということだけは分かっていたから、お互いにお互いを捨てることは出来なかった。

 

分かるんです、母にとっては、私しか居なかったんだろうということも。

でも、心のどこか半分では、知らんがなって思う自分もいつも居る。

父が死んだことも、弟が死んだことも、母が再婚しなかったことも、私には関係ない。

正直、今もそう思ってます。

 

そんな母が、

私が10代の頃に買ったであろう「アイデア印の天才ママの素読本」。

もしかしたら、いや、多分、確実に、

当時40代の母は、朝から晩まで仕事をしながら、家のこともきちんとやらねばって、なっていたのかな。

 

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小さいころから

「あんたのために」「あんたのことを思って」「お母さんは、お父さんの役割もしなきゃいけないと思って頑張ってるのに」と恩着せがましいことを言われ続けてきたから本当に嫌だったし、母は母で母の人生を生きて欲しいと思っていたけど、伝わらなかったなあ。

ちゃんと向き合って話し合ったりもしなかったですし、

母は母で、私の言い分よりも、自分の思い通りに事を運ぶのに必死で。

 

あんまり仲良くはなれませんでしたが、

今の私の年齢よりずっと若い30代40代の頃の母が、買い集めたお料理の本や暮らしに関する本が何冊もあって、この「天才ママの素読本」もそのひとつですが、

なんとなく、今も、私が持っています。

当時の母の年齢をはるかに越えた今の私が読んだら、

時代が全然違って(笑)内容が古いのですが・・・・ふふふ。でも役立つこともいっぱい書いてあって、面白いんですよ。

 

最後の最後まで分かり合えなかった母娘だったからこそ、

別の世界で生きるようになった今、少しだけ、母の想いを感じて、仕方なかったんだと思うこともあったりなかったり。です。

 

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私の長年の友人も、私と似た境遇で、お父様が早くに亡くなられて、母と娘の2人暮らしで生きて来た子が居ます。その友人もお母様と折り合いがとても悪くて、会話も無く、お母様は少々精神疾患も患っておられるご様子でした。

そんなお母様が亡くなられたあとに、遺品整理をしていたら、

ノートに手書きのレシピが沢山出て来たそうです。

友人は、料理が全く、ほんとにまっっったくダメ。出来なかったのね。お料理をしてこなかった人生だったんです。お母様が介護が必要になった時、友人が炊事などの家事を全部やらなければならなくなり、「ねえ、これってほうれん草?小松菜?なに?」というメッセージが写真付きで届いたり(笑)、「出汁ってなに?」っていうLINEが来たり(笑)、「お味噌汁って、作ってる途中で全部蒸発するよね?」って連絡が来たり(笑)で、いっぱい笑かして貰いました。

少しずつ簡単なお料理を私が教えたり、一緒にやってみよーって「オムライス対決」してみたり(笑)ちょっとずつお料理を作れるように練習して、今では煮物も普通に作れるようになって良かったんですけど、お母様が亡くなられた後に出て来た手書きの沢山のレシピ・・・・・友人が全くお料理をしたことがないことをお母様は分かっていて残してくれたのかもって思いました。

 

私も友人も、母親との関係でずーっと悩んで来たんだけど

2人とも、その母親を見送り終えて、あとからこうやって、本が出て来たり、ノートが出て来たりして、色々と感じるものがありました。

 

いま、お母さんと折り合いがあまり良くないっていう方々もおられるかもしれません。

生きている間は歩み寄れないこともあるかもしれません。

でもいつか、分かる時が来るのかもな・・・・なんて、今は少し、思います。

私も友人も、母親が亡くなってから、やっと戦争が終わったぜ~って感じではありましたが、戦争が終わったからこそ、素直に受け取るしかない現実が出て来るっていうね。

こういうこともある、って、少しだけ、お伝え出来たらと思いまして、

この本をきっかけに、今回のブログを書かせて頂きました。

 

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