<香港映画祭2022>2022年12月17日(土)公開決定!
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「香港映画祭2022」日本初公開19作品上陸!全国5都市で開催 | cinemacafe.net
12/17(土)
①C『ソク・ソク』12:00~
②F<少年たちの時代革命前夜>13:45~
12/18(日)
①D『香港の流れ者たち』12:00~
②E<コロナ変奏曲>14:25~
12/18(日)①②にてリム・カーワイ監督によるトークショー開催!
12/19(月)
①A『風景 第一部』12:00~
②B『風景 第二部』14:10~
12/20(火)
①G<注目新人女性監督特集>12:00~
②C『ソク・ソク』14:10~
12/21(水)
①F<少年たちの時代革命前夜>12:00~
②D『香港の流れ者たち』14:10~
12/22(木)
①A『風景 第一部』12:00~
②B『風景 第二部』14:10~
12/23(金)
①E<コロナ変奏曲>12:00~
②G<注目新人女性監督特集>14:10~
香港映画祭2022に寄せて
2021年年末に初開催された「香港映画祭」は、日本未公開の香港映画7作品を、全国5大都市のミニシアターを巡回上映し、大盛況の内に閉幕した。そして今年も香港映画祭やってくる。そもそも香港映画祭がはじめたのは、香港の社会と政治の変化を反映した香港映画が多く制作されているのにも関わらず、日本の映画祭や配給興行の傾向と合わず、日本に紹介されない作品が多くあったことが、大きな理由であった。そうした香港映画の多様性と魅力をもっと沢山の日本の映画ファンに届けたいという思いから、本映画祭ははじまった。今年も同じ趣旨で開催するつもりだったが、1年経たないうちに日本における香港映画の受容状況に変化があることに気付いた。
エンタテイメント映画、インディペンデント映画、香港では上映禁止となった映画、黄金期の香港映画など、多くの香港映画が日本では次々と劇場公開されており、リバイバル上映、特集上映なども大変賑わっている。映画祭や特集上映や配信を含め、今の日本はおそらく世界中で一番香港映画を観ることができる国となっている。この映画鑑賞状況は、実に健全で素晴らしいことだ。それでも日本で紹介されていない素晴らしい香港映画がまだ数多くあるはずだと思い、作品選考、配給会社や監督たちとの交渉を重ねた結果、短篇映画を含め、昨年よりも多くの未公開作品(なんと19本!)を本年の映画祭で上映することが決まった。
特に共通のテーマと傾向があるわけではないが、今回上映される映画の主人公たちは、今まで日本で紹介されたインディペンデント映画や商業映画でも、あまり主役になったことがないキャラクターと彼らの物語になっている。例えば移民、年寄りのゲイ、差別を受けた女性、ホームレス、アンダーグラウンドの芸術家たち、社会運動に参加する人、デモで逮捕された人など…。こうした社会的マイノリティな人々に視線を向けた映画監督の多くは、若手の新人監督たちだ。「香港映画祭2022」を通じて、未知の才能を発見すると共に、香港映画の裾野の広さを知ることになるだろう。またこれらの作品から、香港国家安全維持法やコロナ禍などがもたらした変化が、むしろ香港映画の可能性と豊かさをより広げたのではないかと感じて頂けたら幸いです。
香港映画祭2022キュレーター
リム・カーワイ