「土地が無いから」「何も計画していない」「お金が払えるのか心配」などの理由で家づくりを諦めてしまう方がいらっしゃいます。しかし、家づくりは「家が欲しい!」という想いを抱いた時からスタートします。


土地の見つけ方や家づくり計画・資金計画などについて、家が欲しいと思った瞬間から勉強を始めても良いと思うのですがいかがでしょうか。



では、「家が欲しい!」と思ったあなたがまず最初にやるべきことは何か?



雑誌を買う?


住宅展示場に行く?


見学会に行く?





いえいえ、違います。
答えは、「資金計画をする」です。




では、なぜ資金計画なのか?

それはすごく簡単なこと。家もローンも生涯付き合っていくものだからですね。

同じ資金計画でもただ単にいくら借り入れが可能なのかということを知るのとは違います。「一生涯を見据えて無理なく返済が出来るかどうかを確認すること」これが本来の資金計画です。

例えば、

お子様が何人居て(欲しくて)いつ学校に入学していつごろ結婚するか?どんな人生を歩むのか?その時自分たちはどうしていたいか?といった具合に家族の人生プランを考えていき、それぞれのタイミングに連動した支出を想像します。


さらに家のローンや家計なども含めていき同時に収入も想像しながら生涯の収支を確認することで大まかではありますが一生涯の中での家計の流れが見えてきます。そうすることで、無理のない返済が可能な予算を見出すことが出来るのです。

また、家族の一生涯を想像することでこれから建てようとする家に必要なものが見えてくると思います。例えば、家の大きさ・間取り・断熱性能・耐久性etc。これらは、当然ですが家が大きくなれば、部屋数が増えれば、断熱性能が上がれば、耐久性が上がればそれに比例して建築費が上がることはご想像いただけると思います。

だからこそ、先ほど確認した「無理のない返済が可能な予算」の範囲内で家族の人生プランに合う家がどんな家かをしっかり考え必要なものと不要なものを整理していく必要があります。

もちろん、必要・不必要の整理は私たちがしっかりアドバイスをさせていただきますので、まずは資金計画から初めてみましょう。




「資金計画」のメリットがもう1つあります。

最近建てられている住宅は省エネの傾向が強いですが、その先端はゼロエネルギー住宅やプラスエネルギー住宅と言われるものです。これらの本来の意味は地球環境への配慮が主になりますが、家計へのメリットも非常に大きくランニングコストの軽減が見込めます。

とは言え、何となく安くなるでは初期投資にどの位かけていいのかわかりませんよね?
そこで重要なのが「建物の燃費」です。


例えばみなさんが車を購入する際に燃費を気にしたりしますよね。ちょっと高くても燃費がいいからプリウスを買うという方もいると思います。これは、その車の燃費がしっかり表示されているからですね。

住宅も同様に共通の評価に基づく燃費表示をしようという試みが行われています。それが、私も採用しているエネルギーパス。これはドイツで義務化されているシステムを日本向けに改修したものですが、これを使うことでこれから建てようとする建物の年間に消費するエネルギーを知ることが出来ます。と同時に1年間の光熱費もわかります。

現在の光熱費がいくらくらいなのか?

新しい家では光熱費がいくらくらいになるのか?
太陽光発電を載せたらいくらくらいプラスになるのか?

ゼロエネルギー住宅、プラスエネルギー住宅というのは、これらの合計がプラスになることが期待できますから、光熱費を払っているつもりになれば一定額を貯蓄に回すことも可能ですね。

例えば月々2万円が貯蓄可能ならば35年で2万円×12ヶ月×35年=840万円となります。これをさらに繰り上げ返済にまわすと金利分を含めれば金額以上のメリットにつながりますね。
こういったことも、資金計画によってしっかり生涯の資金収支を把握しておくことでより有効に活用することが出来るようになるのではないでしょうか。



デザインや素材だって大切な家づくりのポイントではありますが、こういった最初の計画をしっかり行うことで失敗のない家づくりにつながると思います。

是非、参考にしてみてください。

Architect Design Studio RENGE

http://www.casa-lotus.net/