ルネ・ヴァン・ダール研究所 オフィシャルブログ

ルネ・ヴァン・ダール研究所 オフィシャルブログ

占いと心を研究する、ルネ・ヴァン・ダール研究所のオフィシャルブログです。

昔、修学旅行で長崎ハウステンボスへ行きました。
そこにある「天星館」で、星占いのコンピューター鑑定をしました。
ここまで書いて、このお話を前にもしたような気がしてきました。
最近、年のせいか同じ話を何度もしてしまいます。でも続けます。

 

これがすごく当たるのです。
歯並びなど容姿の特徴まで当てられて、「やだー!怖い」と叫んでいた子もいました。
(今思えば、アセンダントサインの欄を読んだのでしょうね)
この占いシステムは、「ロケットの父」と呼ばれる糸川英夫博士が開発した、
日本で最初のコンピューター・オンラインによる西洋占星術エンジンです。
宇宙開発の礎を築いた糸川博士が占星術を研究されていたとは。

 

 

 

 

糸川博士は引退後に占星術研究に注力されたそう。
システムの構築には、宇宙開発をされていたときの知識も役立っていたのでしょう。
なお、小惑星探査機「はやぶさ」が探査したのが、小惑星イトカワ。
イトカワは、糸川博士にちなんで命名されました。

 

また、糸川博士には60歳からバレエ団に入団したという驚きのエピソードもあります。
ウィキペディアに、まだバレエの基礎もできない状態にあったのに公演に出たいと言い出し、
最終的に出演を果たしたという可愛らしいお話がありますよ。

 

 

 

 

ところで、占いが好きなあなたは、宇宙も好きですか? 
宇宙が好きだから、占星術にも興味を持ったという方もいるかもしれませんね。
姉弟子から
「夜空の星に目を向けないと、占星術のロマンは理解できないと思うよ」
と言われたことがあります。

 

たしかに執筆や鑑定は、天文暦やホロスコープ・システムがあれば進められるので、
頭上の実物の星たちと疎遠になりがちに。
占いを仕事にしているのなら、たまには星空観賞、というか星空参りをしないとですね。

 

前述の修学旅行で行った「天星館」では、プラネタリウムに感動し、
友だちと占いの結果を見せ合って大盛り上がりでした。
旅行の他のことはあまり覚えていないのに、ここでの思い出は鮮明です。
純粋に星に憧れていた年頃で、日常的に星座盤をもってよく夜空を仰いでいましたから、
心に刺さったのでしょう。
現在、「天星館」はすでにないようです。

 

夏の疲れが出ているのか、何だかうわごとのようなテキストになってしまいました。
ハウステンボス「天星館」と糸川博士と、星空参りについて、でした。
急に涼しくなりましたので、みなさまどうかお身体をおいといくださいませ。

6月中旬キリコ展を観に行きました。
学生時代から「通りの神秘と憂愁」という絵が大好きだったので、
今回の開催をとても楽しみにしていました。

 

その絵は光と闇を象徴するような建物の間を、
輪を押しながら走る少女が印象的で、
また建物の影からそっと忍び寄る何者かわからない影が、
なんとも言えない不気味さを漂わせています。

 

キリコがこの作品を制作していたのは第一次世界大戦が始まった直後で、
キリコの戦争に対する不安や恐怖がこの絵に投影されていたのでしょう。

 

実際彼は「世界はこれからこの絵のようになっていくのだ」と
コメントを残しています。

キリコの絵は時間と空間のずれの効果を狙ったり、
遠近法の視点を2つ以上にしたり、
実際に見ることが出来ないものを普段見えているものと取り替えて
絵画にしているのが特徴です。
この技法を形而上絵画と言い、
そのあとの流れを組むシュールリアリズムのピカソやダリ、マグリットらに、
大きな影響を与えていったとされています。

 

この作風は画面上に不穏な緊張感を形成し、
神秘的な独特な魅力を表していましたから、
専門家からも高い評価を受けています。

 

 

 

 

さて、楽しみにしていた「通りの神秘と憂愁」ですが、
実は今回展示されていませんでした。
もしかしたらあるかもと最後まで期待していたので、ちょっと残念でした。

 

それでも今まで見たこともないような、
キリコがルノワールやルーベンスに影響され描いていた、
印象派を思わせるような作品も鑑賞できましたし、
とても見ごたえのある展覧会だったと思います。

 

 

 

 

占いとアートは一見違う分野の様に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
美しいタロットのイラストや、1枚1枚に秘められた神秘的なメッセージは
とても芸術的な気がします。

 

さらに、ホロスコープという生まれた時に空に輝く星の配置が、
個人個人の運命を左右するという現象そのものが、
私にはとてもアーティスティックなものに感じられます。

 

毎日猛暑が続いていますが、
みなさんも休日に好きなアートを鑑賞しに出かけて静かなひと時を過ごすと、
夏の疲れが癒せるかもしれませんよ。

「大魔術カード」は
師匠ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベが作った
オリジナルのカードです。
1981年に雑誌『MyBirthday』に掲載されたのが初出になります。
付録にカードが付いて、切り取って使うようになっていました。
当時はこういう切り取って使える付録が
いろいろな雑誌についていたように思います。
神秘が詰まっている! 
そう思い夢中になったのもいい思い出です。

 

当時の私はそのルネ先生に教えを受けて占い師になっているなんて
思いも及びませんでした。
ただ、「魔女っこ入門」が大好きっだったので、
魔女になりたい! とは思っていました。

 

 

魔女っこ入門

 

 

その当時から、早や幾年(はやいくとせ)、
師匠が晩年、創設した「日本時空心理学協会」は、
お蔭さまで今年15周年を迎えることができました。
日本時空心理学協会 (rene-v.com)

 

「大魔術カード」は市販されていないのですが
日本時空心理学協会の会員は持っています。
久しぶりに皆で使ってみましょう、ということで勉強会を開催。

 

タロットカードのように使うこともできるのですが、
当時を思い出し、読者の心持ちで、
一人占いのスプレッド(カードを展開すること)を楽しみました。

 

当時、『MyBirthday』で掲載されたこともあり、
カードは本格ですが、占い方はわかりやすく
子供でも使えるようになっています。
つまり、良い悪いが自分ですぐにわかる占い方を中心に紹介されていたのです。

 

いつもの研究所の講座では相手に寄り添うことに重きを置き、
良い悪いだけではない、吉凶のみにあらず、なんてやっているのですが、
この時ばかりは、占い師でなくても占える、すぐに良い悪いがわかる!
の実践です。
元々このカードが、ゲーム感覚で楽しめるように作られていたのが、
今さらながらよくわかりました。

 

 

 

 

師匠の思い出に浸りながらの勉強会。
たまにはこういうのもいいなと思いつつ
「大魔術カード」の神秘に想いを馳せます。

テレビ番組、サイト、雑誌などのメディアで日々、
数多くの毎日の占いが発信されています。
そこによく「今日のラッキーカラー」が紹介されています。

 

電車に乗っている時だったか、どこかで外食していた時だったか、
記憶は定かではないのですが、
たまたま耳に飛び込んできた言葉がありました。

 

「今日の私の星座のラッキーカラー、イエローだったんだけど、
 私その色の服持ってなくてさぁ!」

 

それを聞いた私は「なるほど」とも思い、
同時に「いや、服にこだわらなくても」と思ったのでした。

 

でも。
ラッキーカラーを知って、その色を活用しようとする場合どうするか…。
改めて考えると、服で取り入れようと考えるのがポピュラーなのかなと感じました。
しかし前述のようにその色の服を持っていないと、
ラッキーカラーを活用することはできないことになります。
そうすると、“ラッキー”をつかめない、
つまり“アンラッキー”な心情になってしまいそうです。
“ラッキー”になるためのラッキーカラーなのに、
かえって“ラッキー”ではなくなってしまうのです。
よほどその方に「服で取り入れなくてもいいですよ」と私は言いたくなりました。

 

 

 

 

ラッキーカラーは、その色の服を自分が着用できるのが
一番わかりやすいのかもしれません。
でも、その色の服を持っていないとそれは叶わないことになってしまいます。
しかし服に限らず、アクセサリー、バッグ、シューズなどで取り入れてもいいですし、
メイクなどでもいいのです。
身に着けるものでその色がなければ、文房具や食器などでもいいでしょう。
自分が使うものの中から、
その色をしているアイテムをよく使うようにしてもいいのです。

 

 

それがなければ、その色の看板のショップや、
その色をイメージカラーにしているスポットに出かけてもいいでしょう。
その色が印象的な商品を購入したり、
その色の食べ物を食べるようにしたり、
その色の建物に入ったりしてもいいのです。
その色の服を着ている人と会話したり、
その色の名がついた作品に触れたりしてもいいのです。

 

そう考えると、ラッキーカラーを
より活用しやすくなるのではないでしょうか。

 

その方に見ず知らずの私が声をかけることはできませんでしたが、
その方がろいろな方法で“ラッキーカラー”を活用していることを祈るばかりです。

 

異類婚姻譚(いるいこんいんたん。

人間と、神や精霊、動物など、人間以外の存在が結ばれるお話)というと、
皆さんはどのようなものを思い浮かべるでしょうか。
人魚姫やミノタウロスの物語、ケルトのオシーン伝説、
日本では羽衣伝説や鶴女房、おしら様伝説、といったところでしょうか。
世界中に、類似の物語がたくさん残っています。
きっとその背景には、私たち人間の「異類」に対する強い憧れと畏れの
双方があるのでしょうね。

 

実際、人間と異類との間に生まれた子供を始祖とする家柄があるなど、
それが「人ならざる」力を持っていたり、
正当な権力者であることの証しとされることもあったわけです。

 

 

 

 

さて異類婚姻譚の王道の筋書きといえば、

 

①人間と異類が結ばれる
②富や幸せがもたらされる
③人間が禁忌(タブー)を破る(見てはいけないと言われたものを見るなど)
④関係が破綻し、幸せも去ってしまう

 

……というものでしょう。
ここには異類同士が結ばれることの難しさが描かれていて、
物語の読み手は「ルールさえ守っていれば末永く幸せだったはずなのに」と残念がるわけです。

 

 

 

 

ここで現代社会に目を移してみましょう。
今の私たちは、
自分とはちがう価値観や個性を持った相手との共存や
相互理解が重要な課題となっています。
異なる性質を持つ者同士の結びつきは発展に必要不可欠であり、
世の中のブレイクスルーとなり得るものでもあるからです。
「異類婚姻譚」から学ぶことがあるとすれば、それはまさしく、
「ルールを守ること」なのかもしれません。

 

私たちは、一人ひとりが誰ともちがう掛け替えのない存在。
そのことを理解し、相手を尊重し、受け入れる。

と同時に、お互いに異質な者同士であることを自覚し、適度な距離を保つ。
とても難しいことではありますが、これが「末永く幸せ」でいるために、
私たちに課せられた「禁忌」なのかもしれないな、などと考えています。

先日、ルネ先生の音声データを聴く機会がありました。
記憶に残っている声と違いなく、
お別れから12年も経ったというのに、思い出は今も鮮明です。
先生の大好きなバラが咲きつつあるこの季節に……
「先生の懐かしいトーク」をふりかえってみたいと思います。

 

 

 

 

「船に乗りたければ、船着き場へ」
チャンスが欲しければ、
チャンスを得られそうな場所や状況に飛び込まなければいけない。
待っているだけでは、何も始まらないよ、というお話。

「もし歌手になりたければ、
お部屋で寝っ転がっていてもチャンスは降ってこないから、
上京したり、オーディションに応募したりしないとね」と仰っていました。
2024年の今、お部屋にいても動画投稿で歌を披露できますし、
インターネットの発展によりチャンスの数がグッと増えましたね。
ますます「行動あるのみ」を実感します。

 

ちなみに先生は最新デバイスをいち早く取り入れたいタイプでしたので、
存命ならカウンセリングにスマホを活用したり、
YouTubeチャンネルの開設には積極的だったりしたのではと想像します。

 

 

「運は乱にあり」
運が大きく動き、混乱に満ちているときこそチャンスを掴みやすいという話です。
「ピンチはチャンス」ですね。
「何も起こらない無風の人生は楽しくないだろう?」とも仰っていました。
若い頃の私は「えー、できるだけ波風が立たない、
つまらなくても穏やかな人生のほうがいい」と思ったものです。
でも、歳を重ねるほどに、無風の人生は実現しがたいということ、
そして困難に遭遇したときの判断と態度が人生の柄行きとなるということが
だんだんわかってきたような気がします。

 

 

「看板をお買いなさい」
ルネ先生の祖父の言葉だったそうです。
お店のフロントにディスプレイしてあるものが一番いいものだから、
一番いいものを買いなさいよ、という意味です。
コーディネートに迷ったら、思いきって
マネキンが着ているものを一式そのまま買うのもいいんじゃないかな、
とも話していました。

 

 

「お友達を、飛び越えたらだめよ」
お友達を介して知り合った人とは、
そのお友達抜きで仲良くしないように気をつけなさい、というお話。
おつき合いのマナーですね。

 

 

「人は好きなことしかしない」
したいからする、これが人の原点だと仰っていました。
たとえつらいことでも、それを好く何かしらの理由があるからそれを選ぶ。
だから、好きでもないことをするべきではないし、
当人が好きでないことを押し付けてもいけない、と話していました。

 

 

 

 

先生のやさしい語り口が偲ばれます。
聞いた当時は私が未熟すぎて胸に落ちなかったけれど、
後々「こういうことかな?」と少しずつですが、
理解できるようになったお話もあります。
またの折に、ご紹介させていただければと思います。

みなさんはハンドメイドの作品を何か作られたことはありますか?
最近はいろいろなイベントが開催され、
様々な場面で自作のアクセサリーなど見かける機会が増えてきたと思います。

 

私は子供の頃から手芸や絵を描くことが好きで、
少し前は球体関節人形や毛糸の小物を作ったりしていました。
最近は特に粘土細工が大好きで、今は主にスイーツのキーホルダーや、
動物の顔をモチーフにしたマカロンを作っています。

 

もともと動物が大好きなので、形を作ったり彩色していると
すごくほっとして、癒されます。
ハンドメイドは何もないところから想像してアイデアを生み出すことが魅力ですが、
何よりその作っている過程の楽しさが格別です。
良い表情が描けたりしたときは、すごくテンションも上がります。

 

以前はオークションに出品していましたが、昨年は思い切ってデザインフェスに参加しました。
会場の広さ、参加人数の多さも驚きでしたが、完成度の高い作品が多く大変刺激を受けました。
自分ももっとよりよいものが作りたいと意欲が湧いてきたのです。

 

自分の作品をいろんな人に手に取り見てもらえる感動は、
言葉では言い尽くせないほどでしたので、近いうちにまたイベントに参加したいと思っています。

 

 

 

 

以前ルネ先生に
「人間は現状に満足したり、自分は完璧だと自信を持ったらそこで終わりだ。
いつでもまだまだだと反省し、向上心や成長することを忘れてはいけない。」
と教えて頂きました。

 

占いの勉強ももちろんですが、頑張って続けているハンドメイドも実力を磨けるよう、
これから頑張りたいと考えています。

 

星座や惑星などのグッズも考えているので、また完成したらお知らせしますね。

 

 

 

 

もしこのコラムを読んで少しでも関心を持たれた方は、折り紙など、

の身近なものからでも始められますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

年の瀬から新年にかけて、各雑誌やSNSで特集している「年の運勢」。
皆さんは年運をチェックしていますか? 

 

研究所の講座を受講している皆さんなら、
タロットで年運を読んだり、
西洋占星術で来年の自分の運気傾向を見たりして、
自分だけの年運を読むこともあるでしょう。

 

でも年運を読んで一喜一憂した後は、
すぐに忘れてしまう人が多いのではないでしょうか。

 

占いを気分転換のひとつとして捉えるならそれもアリですが、
「運気の流れを知って、より充実した人生を送りたい」と願っているとか、
「お店を持つ」といった長期に渡る夢の実現計画を立てているとかなら、
読んで終わりは少々モッタイナイ。
年運を積極的に活用するために、以下の項目をぜひ試してみてください。

 

 

① 今年の運の傾向を掴み、メモしておく
② 例え不調でも、できることを試してみる
③ 一年のトピックを簡単に記録しておき、年末に答え合わせをしてみる

 

 

①と②は、特に夢を実現させたい人に大事な事柄です。
基本的に運気は巡っているので、
低調な時期でも時間がたてば解消されていきます。
とはいえ何もせずに時が過ぎるのをただ待っているのは時間的にもったいないし、
前進を焦り過ぎてかえって墓穴を掘る場合もあります。

 

上記のような失敗を防ぐためには、
①に挙げたように年運を読んで、まずは運気の傾向を掴みます。
例えば、2024年の魚座は行動してチャンスを掴むときでなく
家族や課題と向き合い、学びを得るときです。
植物で例えるなら枝を伸ばすのでなく、足元を固めて根を張る年。

 

こういうときは計画を前進させるのでなく、
出てくる問題に全力で取り組み、克服することを優先すべき。
夢の実現は二の次になるため焦ることもありますが、
まず足元を固めて禍根を残さないことが大切なのです。

 

このような運気の流れをスマホなど簡単に見られるものにメモしておき、
時々開いて確認します。

 

 

 

 

そして②、不調期にあっても
勉強して必要な資格を取るなど、
できる範囲で計画の充実を図ります。
このとき決して無理しないのがポイント。

 

逆に好調期であれば、少し大胆かもと思うくらい
欲張って計画を前進させると良いでしょう。
元々運の巡り合わせが整いやすいのですから、
少しくらいの無理ならば許容範囲になるはずです。

 

 

③は自分の運気の傾向を掴むのに有効な方法です。
例えば西洋占星術では大抵、木星と土星を中心に年運を見ていますが、
これらの星も何年周期かで一巡して元の位置に戻ってきます。
木星なら一巡りにだいたい12年ですね。
ということは、12年後にはまた似たような状況になりやすいということ。

 

「プロポーズされた」といった滅多にない出来事だけでなく、
「転勤が決まった」「賞を取った」「ペットを飼い始めた」といったことも
手帳やスマホにメモしておいて、
年末になったら年運と突き合わせて答え合わせしてみましょう。

 

答え合わせをすることでその星座に木星がいるときの自分の運気の出方がわかり、
12年後に備えられます。

 

 

 

 

逆に「今年はどんな年になるのか予測したい」という人は、
12年前はどんな年だったかを日記などから思い出してみると良いですね。
その年の出来事をピックアップし、共通項から今年の傾向を推測するわけです。
大雑把な予測にはなりますが、方向性がわかるだけでも心の準備ができ、
問題にも対応しやすくなります。

 

 

毎年、または半年周期で発表される年運。
徹底的に活用して、自分らしく生きるための一助にしてくださいね。

今年の干支は「辰」、もう少し詳しくいうと
「甲辰」(きのえ・たつ)の年です。
還暦は60歳を指す言葉でもありますが、
それは十干十二支が60年で一周するから。
暦が元に返るから還暦。
60は干支(10)と十二支(12)の最小公倍数。
ここまではよく聞く話と思います。

 

それがなぜ木星と土星の回帰なのかといえば、
木星は約12年、土星は約30年で黄道十二星座を一周するため。
還暦と同じしくみです。

 

 

 

 

サターンリターンというのは生まれた時の土星に、
進行した土星が戻ってきて重なる時を言います。
30年に一度、誰もが体験するであろうと言われる「転機」。
その転機を象徴するのが土星。
試練と忍耐の星であり、凶を象徴する星としても知られています。
凶は悪いことの象徴ですが、
「災い転じて福となす」、「起死回生」のように、
ピンチがチャンスの始まりであることもよくあるわけで。
それから「転機」となるわけです。
30年間のことを清算し次へと進んでいく、そんな節目の年。

 

そして木星はといえば、こちらは約12年で黄道十二星座を一周。
こちらの節目は12年。
30才の時には生まれた時の木星の向かい側、ほぼ180度の対面にきています。
180度はオポジション(衝)といい、西洋占星術では重要なアスペクト(角度)。
「転機」にふさわしい年ですが、生まれた時の木星に重なるわけではありません。

 

これが二度目のサターンリターン、60歳=還暦になると、
木星もコンジャンクション(合)。
木星、土星ともに生まれた時の位置に重なります。

 

 

 

 

そして、十二支と木星にも関連があります。
東洋の暦も大昔に遡れば星の観測からきているともいわれますが、
辰年は、ほぼ牡牛座に木星のある年です。
牡牛座はお金や経済に関係の深い星座で、
ここに拡大の星・木星が巡るということは
経済が活発化しやすい年ということ。
ちなみに60年前の「甲辰」は、昭和の東京オリンピックのあった年。
日本の高度経済成長のトピックのひとつですね。

 

株式相場では「辰巳天井」なんて言葉も聞かれますが、
これも牡牛座にほぼ木星が巡ってきている年と考えれば
西洋占星術のロジックから見てもなるほど、というわけです。
十二年の周期がここで一致をみます。

 

そして、戻って還暦ですが60才になると、
生まれた時の木星と土星に運行中の土星が重なってきます。

 

赤いちゃんちゃんこを着て還暦を祝う風習は、今はあまり見られませんが、
生まれ変わったような気持ちで
新たな年を重ね始めるのにふさわしい星の配置ではあります。
二度目のサターンリターンを迎えたあなたも、
これから迎えるあなたも
西洋占星術で還暦を考えてみたら、
また少し違った生まれ変わり、「転機」が見えてくるかもしれません。

今年もハロウィンが近づいてきました。
商業ベースであるとはいえ、日本でもずいぶん認知度が高まった感がありますね。
こちらでも何度か書かせていただいたことがありますが、ハロウィンの起源はアイルランド。
ケルトという文化の中で生まれ、行われてきた祭事がもとになっています。
現代の魔女たちはそれを応用し、サバトと言われる儀式を行うわけです。
サバトには、春分、夏至、秋分、冬至、さらにそれらを二分する
ベルティン、ルーナサ、サウェイン(ハロウィン)、イモルクがあります。
年に8回、それぞれの節目に、自然の恵みに感謝し、
その力に自分たちを同調させ、チューニングするのです。  

 

それらの時期は、私たちの世界と異界、

つまり妖精や死者たちの世界が近づくと言われています。
日本のお彼岸やお盆のようなものですね。
特にベルティン、夏至、サウェインの時期はそれが顕著で、
人間と異界の者たちとが織りなすさまざまなエピソードが古くから伝わっています。
ハロウィンに仮装をするのも、もとはそういった異界の者たちから身を守るため、
自分たちも恐ろしい恰好をしたのが始まりとされているのです。

 

 

 

 

そんな訳ですから、ハロウィンの時期は占いやおまじないをするのにうってつけ。
普段では得られないようなインスピレーションが湧くとも言われているので、
タロットカードのように、特にイマジネーションを重視する占いでは、
妖精たちからの奥深いメッセージが降りてくるかもしれません。
瞑想やパスワーキングをしてみるのもよいでしょう。

 

コスプレをしてはしゃぎ回るのは子供たちに任せ、
今年はあなたも本格魔女の豊潤なハロウィンを楽しんでみませんか?