ルネ・ヴァン・ダール研究所 オフィシャルブログ

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占いと心を研究する、ルネ・ヴァン・ダール研究所のオフィシャルブログです。

3月30日、海王星が約13年ぶりにサインを変えます。
魚座から牡羊座への移動ですから、これから新しい12星座への旅が始まるわけです。

 

 

 

 

海王星は、夢やイマジネーション、無意識、精神世界などを司る星。
一方で牡羊座は、情熱、勇気、行動力を表し、単純明快、ポジティブで強いエネルギーを持っています。
海王星の力が牡羊座的に働くと考えれば、今後はイメージの力が強くなり、人々は新しい理想をもって行動に移すようになるでしょう。
夢を夢で終わらせない力が生まれ、それを実現させるためのテクノロジーも生まれてくるはずです。

 

また、海王星は境界を曖昧にする星でもあります。
今まで当たり前のように線引きされてきたもの、職業やジェンダー、国境などがあまり意味を持たなくなり、カテゴリを超えて手を結び合う世の中になるかもしれませんね。
今回は海王星を追いかけて土星も牡羊座へとやってきますから、人々が思い描いていた夢が現実化する力はさらに強そうです。

 

ただし、もちろんよいことばかりではないでしょう。
海王星は無意識の中に抱える傷やトラウマなども表します。
それらが表面化して暴れ出し、自分の欲望や曲がった正義を実現するためには手段を選ばないような、極端な思想が生まれる可能性もあります。

 

ちなみに前回海王星が牡羊座にあったのは1861~1875年くらい。
海王星の働きだけで語ることはできませんが、日本では幕末の志士たちが燃えるような理想を胸に、日本の未来のために命を懸けて戦った時代でした。

 

 

 

 

あなたの人生にも、きっと新しいビジョンを吹き込んでくれる海王星。
それをどのような形で現実にするか、それはあなたの決意と行動次第なのです。

風の象意が重なる2025年。
ゆっくりと動く星が星座を移動、目に見えない流れが例年よりも激しくなっています。
昨年も冥王星が水瓶座へと移動しました。

 

ところで、この冥王星、水瓶座の方角で観ることはできません。
天文学と占星術では星座の位置がズレています。
占星術が成立したと言われる約2000年前の時点では、
黄道十二星座の位置は実際の天体の位置と一致していました。

 

けれど、地球はコマのように自転していて、その自転軸は少しずつ移動。
占星術の一年の始まりは春分の日なのですが、
この春分の日を決める春分点が移動するのです。
占星術では春分点を必ず白羊宮(牡羊座)の0度とするため、
実際の星座の位置とは異なります。
そもそも占星術の黄道十二宮は360度を均等に12で割って、
ひとつの宮は30度と決まっています。
ですが、天空の星座は30度では区切られておらず、
30度より大きかったり小さかったりしています。
ちょっと話のほうもズレてしまいました。

 

 

 

 

なぜ、こんな話を?と言いますと、
「冥王星は水瓶座の方角で見えないのですか?」という質問を受けまして。
答えは、「見えません」

 

山羊座の方角で観測できます。
ただ、肉眼では見えないので、望遠鏡が必須です。
かなり高性能の望遠鏡でないと観測できないので1930年まで発見されていないのです。

 

それと、水瓶座は風の星座ですが、冥王星が水瓶座に移動したから、
「風の時代」になったわけでも「水瓶座の時代」になったわけでもありません。

 

 

 

 

「風の時代」は、ミューテーションといわれる占星術の上の時代区分で、
約200年ごとに火・地・風・水と変わっていきます。
木星と土星の合であるグレートコンジャンクションが形成されるエレメンツが
約200年ごとに変わるため、そのように呼ばれています。
最近では2020年に地から風と変わりました。
こちらは1980年代にもプレシーズンがありました。

 

「水瓶座の時代」はプラトン年と呼ばれる時代区分で約2200年ごとに変わります。
春分点が黄道を一周するのにかかる約26000年を12で割っています。
歳差はコマ振り運動なので、この年からというように変わるわけではく、
こちらも行ったり来たりしながら移動していきます。

 

 

 

 

今年はさらに、ひとつの星座を約7年かけて運行する天王星も
久しぶりに星座を変え、双子座へ。
逆行して一時期、牡牛座に戻ってしまうのですが、来年には移動を終えます。

 

水瓶座も双子座も風の星座で、風の象意がいっそう強まります。
異なるロジックが重なっているところに、大きな意味があるのです。

 

 

12年に1度自分の星座に幸運をもたらしてくれる惑星と言えば、「木星」ですよね。
 

どの本や資料を見ても春分図に木星が入る星座には、
様々な嬉しい出来事が待っていたり、結婚などにも最適な年だと書かれています。

 

私も占星術を勉強し始めた頃、木星が巡ってくるのが楽しみでしかたありませんでした。

 

今でもその思いは変わってはいないのですが……

 

 

 

 

占星術やタロットカードを先生方に教えて頂きながら、占いの楽しさに目覚め、

それからは独学で四柱推命や算命学、感想や手相、夢判断などいろいろ勉強しました。

 

その中でも四柱推命と占星術はシンクロする部分が多く、占い方が違っても人間を分析すると、

同じような結果になるのだなと驚かされることがたくさんありました。

 

四柱推命には12年に1度巡ってくる不運な年があり、それを天中殺と言います。

 

四柱推命は占星術よりも内容がわりとシビアなところがあるので、
天中殺の項目を読むたび怖い印象を感じていました。
 

気が付いたら私の場合、その天中殺と幸運の木星が回ってくる年が全く同じサイクルだったのです。

 

これだとせっかくの木星の恩恵が得られないんじゃ…とか、

良いことも悪いことも起こる波乱の年なのかな?とか自分なりにいろいろ考えてみました。

 

そして人間とは良くない記憶のほうが頭に残っているようで、思い返せば、

天中殺の時期は身内との永遠の別れがあったり、大失恋したりしたりしたなぁと、

あまり良い記憶は残っていません。

 

 

 

 

ところが次に木星が巡ってくるのは木星が逆行した影響があり、1年ずれるのです。

 

四柱推命では不運な機会は3年続くのですが、
一番問題の多い時期ではないというのは自分にとってはかなり喜ばしい出来事と言えます。

 

これはもしかしたらいつもより木星の恩恵が得られ、嬉しいことが多々起こるのではと、

今からワクワクが止まりません。

 

私と同じパターンの方もいらっしゃることと思いますので、どんな1年になったかはまた報告致しますね。

月影です。
やはり、どうしてもこの話題に触れてしまうことになります。

 

2024年11月20日に冥王星がいよいよ本格的に水瓶座を運行し始めます。
世間でも占いにとくに関係のないところで「風の時代」という言葉が使われていて、
まさに「“風の時代”だなぁ」と思ったりしています。

 

水瓶座は革命や自由の星座。
とっても簡単に言うと、今までとまったく違うことが発生するわけです。
今までその分野では扱われなかったようなことが扱われるようになるなど、
「ありえない」と思っていたことが現実化する可能性がある時代になるということです。

 

 

そこで山羊座が冥王星にある時代は、
どんなことが起きたのかと振り返ってみました。
冥王星が山羊座を運行し始めたのは2008年です。
(例のごとく前星座との間を行ったり来たりしていますが、
明確な期日についてはご容赦を)

 

一番近いところで印象的なのは、
やはり新型コロナウィルスの世界的流行でしょう。
これは科学がかなり発達した時代に発生するとは
想像できないレベルのものでした。
山羊座は社会や仕事といった意味を持つ星座。
まさに社会生活の根幹が揺らいでしまった時でした。

 

またこの期間で大きなトピックとしてあげるのならば、
リーマンショックになるでしょうか。
これも世界経済を揺るがした大事件でした。

 

 

 

 

はたして水瓶座の冥王星は、どんな変革を私たちにもたらすのか。

 

水瓶座は組織、友人、科学、個人といった意味があります。
科学の発達は目覚ましいでしょう。
また周囲との関わりかた、組織のありかたは大きく変化し、
ますます顔も知らない同士で一緒に仕事をする、
暮らす場所や働く場所が自由になるといったことが増えそうです。
あくまで個人が主体にはなっていくでしょう。
だから非常に対人関係がライトになっていくのではないかと推察します。

 

 

そんな冥王星だけでなく、
2025年は海王星や土星が魚座と牡羊座を行ったり来たり。
天王星が牡牛座と双子座を行ったり来たり。
木星も双子座から蟹座に移動します。

 

あまり星座を変えない冥王星、海王星、天王星が
そろって星座を変えようとする2025年は激動の時代になりそうです。
のちに歴史的に語られるような年になる……そんな印象を受けます。

 

 

そのうねりの中に私たちはいるのです。

 

翻弄される人がたくさん現れるでしょう。

 

世間の価値観も常識もめまぐるしく変わっていきます。

 

昨日賞賛された人が今日は非難されることも、またその反対のことが起きることも、
さらにまたその反対のことが……と何を信じればいいかわからなくなりそうです。

 

よって「自分」をしっかり持つことが、この荒波を乗り切るコツになりそうです。

 

どうやって生きていきたいか。

 

自分自身にしっかり問いかけていく必要があるでしょう。

 

 

この原稿を執筆している10/15現在、
紫金山(ツーチンシャン)・アトラス彗星の出現が話題になっています
(掲載されるころにはもう観測は難しいかもしれません)。
2023年の1月に発見された彗星ということですから、まだとても新しいですね。
ネットやSNSにはたくさんの美しい写真が掲載され、見ているだけでもワクワクしてきます。

 

 

 

 

彗星は「汚れた雪だるま」と例えられることもあるくらい、ほとんどが氷でできているため、

太陽に近づいてくるとそれが溶けてあの独特のコマ(彗星の本体を包む光)と尾が観測されます。
古い時代には出現を予測することが難しく、突然天空に現れてまた去っていくその姿は、
凶兆と捉えられることが多かったようです。
日食や月食などと同様、天空で想定外の動きがあったり普段とちがう様子であることに対して、

古代の人々は不安と恐れを抱いたのでしょうね。

 

 

 

 

もちろん現代では、美しい天体ショーとして人気です。
とはいえ珍しい現象ではありますから、彗星が現れるのは占星術的にも
「大きな時代の切り替わり」の兆しと読むのが妥当かもしれません。
2020年末のグレート・コンジャンクションから始まり、
ここ数年続く大きな惑星の移動なども加味すると、
やはりこれからは今までとはまったくちがう価値観、世の中の在り方が生まれてくるのでしょう。
それを恐れることなく、新しい世界の扉を開くことができる人にとって、
きっと今回の彗星の出現は大いなる吉兆となるにちがいありません。

昔、修学旅行で長崎ハウステンボスへ行きました。
そこにある「天星館」で、星占いのコンピューター鑑定をしました。
ここまで書いて、このお話を前にもしたような気がしてきました。
最近、年のせいか同じ話を何度もしてしまいます。でも続けます。

 

これがすごく当たるのです。
歯並びなど容姿の特徴まで当てられて、「やだー!怖い」と叫んでいた子もいました。
(今思えば、アセンダントサインの欄を読んだのでしょうね)
この占いシステムは、「ロケットの父」と呼ばれる糸川英夫博士が開発した、
日本で最初のコンピューター・オンラインによる西洋占星術エンジンです。
宇宙開発の礎を築いた糸川博士が占星術を研究されていたとは。

 

 

 

 

糸川博士は引退後に占星術研究に注力されたそう。
システムの構築には、宇宙開発をされていたときの知識も役立っていたのでしょう。
なお、小惑星探査機「はやぶさ」が探査したのが、小惑星イトカワ。
イトカワは、糸川博士にちなんで命名されました。

 

また、糸川博士には60歳からバレエ団に入団したという驚きのエピソードもあります。
ウィキペディアに、まだバレエの基礎もできない状態にあったのに公演に出たいと言い出し、
最終的に出演を果たしたという可愛らしいお話がありますよ。

 

 

 

 

ところで、占いが好きなあなたは、宇宙も好きですか? 
宇宙が好きだから、占星術にも興味を持ったという方もいるかもしれませんね。
姉弟子から
「夜空の星に目を向けないと、占星術のロマンは理解できないと思うよ」
と言われたことがあります。

 

たしかに執筆や鑑定は、天文暦やホロスコープ・システムがあれば進められるので、
頭上の実物の星たちと疎遠になりがちに。
占いを仕事にしているのなら、たまには星空観賞、というか星空参りをしないとですね。

 

前述の修学旅行で行った「天星館」では、プラネタリウムに感動し、
友だちと占いの結果を見せ合って大盛り上がりでした。
旅行の他のことはあまり覚えていないのに、ここでの思い出は鮮明です。
純粋に星に憧れていた年頃で、日常的に星座盤をもってよく夜空を仰いでいましたから、
心に刺さったのでしょう。
現在、「天星館」はすでにないようです。

 

夏の疲れが出ているのか、何だかうわごとのようなテキストになってしまいました。
ハウステンボス「天星館」と糸川博士と、星空参りについて、でした。
急に涼しくなりましたので、みなさまどうかお身体をおいといくださいませ。

6月中旬キリコ展を観に行きました。
学生時代から「通りの神秘と憂愁」という絵が大好きだったので、
今回の開催をとても楽しみにしていました。

 

その絵は光と闇を象徴するような建物の間を、
輪を押しながら走る少女が印象的で、
また建物の影からそっと忍び寄る何者かわからない影が、
なんとも言えない不気味さを漂わせています。

 

キリコがこの作品を制作していたのは第一次世界大戦が始まった直後で、
キリコの戦争に対する不安や恐怖がこの絵に投影されていたのでしょう。

 

実際彼は「世界はこれからこの絵のようになっていくのだ」と
コメントを残しています。

キリコの絵は時間と空間のずれの効果を狙ったり、
遠近法の視点を2つ以上にしたり、
実際に見ることが出来ないものを普段見えているものと取り替えて
絵画にしているのが特徴です。
この技法を形而上絵画と言い、
そのあとの流れを組むシュールリアリズムのピカソやダリ、マグリットらに、
大きな影響を与えていったとされています。

 

この作風は画面上に不穏な緊張感を形成し、
神秘的な独特な魅力を表していましたから、
専門家からも高い評価を受けています。

 

 

 

 

さて、楽しみにしていた「通りの神秘と憂愁」ですが、
実は今回展示されていませんでした。
もしかしたらあるかもと最後まで期待していたので、ちょっと残念でした。

 

それでも今まで見たこともないような、
キリコがルノワールやルーベンスに影響され描いていた、
印象派を思わせるような作品も鑑賞できましたし、
とても見ごたえのある展覧会だったと思います。

 

 

 

 

占いとアートは一見違う分野の様に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
美しいタロットのイラストや、1枚1枚に秘められた神秘的なメッセージは
とても芸術的な気がします。

 

さらに、ホロスコープという生まれた時に空に輝く星の配置が、
個人個人の運命を左右するという現象そのものが、
私にはとてもアーティスティックなものに感じられます。

 

毎日猛暑が続いていますが、
みなさんも休日に好きなアートを鑑賞しに出かけて静かなひと時を過ごすと、
夏の疲れが癒せるかもしれませんよ。

「大魔術カード」は
師匠ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベが作った
オリジナルのカードです。
1981年に雑誌『MyBirthday』に掲載されたのが初出になります。
付録にカードが付いて、切り取って使うようになっていました。
当時はこういう切り取って使える付録が
いろいろな雑誌についていたように思います。
神秘が詰まっている! 
そう思い夢中になったのもいい思い出です。

 

当時の私はそのルネ先生に教えを受けて占い師になっているなんて
思いも及びませんでした。
ただ、「魔女っこ入門」が大好きっだったので、
魔女になりたい! とは思っていました。

 

 

魔女っこ入門

 

 

その当時から、早や幾年(はやいくとせ)、
師匠が晩年、創設した「日本時空心理学協会」は、
お蔭さまで今年15周年を迎えることができました。
日本時空心理学協会 (rene-v.com)

 

「大魔術カード」は市販されていないのですが
日本時空心理学協会の会員は持っています。
久しぶりに皆で使ってみましょう、ということで勉強会を開催。

 

タロットカードのように使うこともできるのですが、
当時を思い出し、読者の心持ちで、
一人占いのスプレッド(カードを展開すること)を楽しみました。

 

当時、『MyBirthday』で掲載されたこともあり、
カードは本格ですが、占い方はわかりやすく
子供でも使えるようになっています。
つまり、良い悪いが自分ですぐにわかる占い方を中心に紹介されていたのです。

 

いつもの研究所の講座では相手に寄り添うことに重きを置き、
良い悪いだけではない、吉凶のみにあらず、なんてやっているのですが、
この時ばかりは、占い師でなくても占える、すぐに良い悪いがわかる!
の実践です。
元々このカードが、ゲーム感覚で楽しめるように作られていたのが、
今さらながらよくわかりました。

 

 

 

 

師匠の思い出に浸りながらの勉強会。
たまにはこういうのもいいなと思いつつ
「大魔術カード」の神秘に想いを馳せます。

テレビ番組、サイト、雑誌などのメディアで日々、
数多くの毎日の占いが発信されています。
そこによく「今日のラッキーカラー」が紹介されています。

 

電車に乗っている時だったか、どこかで外食していた時だったか、
記憶は定かではないのですが、
たまたま耳に飛び込んできた言葉がありました。

 

「今日の私の星座のラッキーカラー、イエローだったんだけど、
 私その色の服持ってなくてさぁ!」

 

それを聞いた私は「なるほど」とも思い、
同時に「いや、服にこだわらなくても」と思ったのでした。

 

でも。
ラッキーカラーを知って、その色を活用しようとする場合どうするか…。
改めて考えると、服で取り入れようと考えるのがポピュラーなのかなと感じました。
しかし前述のようにその色の服を持っていないと、
ラッキーカラーを活用することはできないことになります。
そうすると、“ラッキー”をつかめない、
つまり“アンラッキー”な心情になってしまいそうです。
“ラッキー”になるためのラッキーカラーなのに、
かえって“ラッキー”ではなくなってしまうのです。
よほどその方に「服で取り入れなくてもいいですよ」と私は言いたくなりました。

 

 

 

 

ラッキーカラーは、その色の服を自分が着用できるのが
一番わかりやすいのかもしれません。
でも、その色の服を持っていないとそれは叶わないことになってしまいます。
しかし服に限らず、アクセサリー、バッグ、シューズなどで取り入れてもいいですし、
メイクなどでもいいのです。
身に着けるものでその色がなければ、文房具や食器などでもいいでしょう。
自分が使うものの中から、
その色をしているアイテムをよく使うようにしてもいいのです。

 

 

それがなければ、その色の看板のショップや、
その色をイメージカラーにしているスポットに出かけてもいいでしょう。
その色が印象的な商品を購入したり、
その色の食べ物を食べるようにしたり、
その色の建物に入ったりしてもいいのです。
その色の服を着ている人と会話したり、
その色の名がついた作品に触れたりしてもいいのです。

 

そう考えると、ラッキーカラーを
より活用しやすくなるのではないでしょうか。

 

その方に見ず知らずの私が声をかけることはできませんでしたが、
その方がろいろな方法で“ラッキーカラー”を活用していることを祈るばかりです。

 

異類婚姻譚(いるいこんいんたん。

人間と、神や精霊、動物など、人間以外の存在が結ばれるお話)というと、
皆さんはどのようなものを思い浮かべるでしょうか。
人魚姫やミノタウロスの物語、ケルトのオシーン伝説、
日本では羽衣伝説や鶴女房、おしら様伝説、といったところでしょうか。
世界中に、類似の物語がたくさん残っています。
きっとその背景には、私たち人間の「異類」に対する強い憧れと畏れの
双方があるのでしょうね。

 

実際、人間と異類との間に生まれた子供を始祖とする家柄があるなど、
それが「人ならざる」力を持っていたり、
正当な権力者であることの証しとされることもあったわけです。

 

 

 

 

さて異類婚姻譚の王道の筋書きといえば、

 

①人間と異類が結ばれる
②富や幸せがもたらされる
③人間が禁忌(タブー)を破る(見てはいけないと言われたものを見るなど)
④関係が破綻し、幸せも去ってしまう

 

……というものでしょう。
ここには異類同士が結ばれることの難しさが描かれていて、
物語の読み手は「ルールさえ守っていれば末永く幸せだったはずなのに」と残念がるわけです。

 

 

 

 

ここで現代社会に目を移してみましょう。
今の私たちは、
自分とはちがう価値観や個性を持った相手との共存や
相互理解が重要な課題となっています。
異なる性質を持つ者同士の結びつきは発展に必要不可欠であり、
世の中のブレイクスルーとなり得るものでもあるからです。
「異類婚姻譚」から学ぶことがあるとすれば、それはまさしく、
「ルールを守ること」なのかもしれません。

 

私たちは、一人ひとりが誰ともちがう掛け替えのない存在。
そのことを理解し、相手を尊重し、受け入れる。

と同時に、お互いに異質な者同士であることを自覚し、適度な距離を保つ。
とても難しいことではありますが、これが「末永く幸せ」でいるために、
私たちに課せられた「禁忌」なのかもしれないな、などと考えています。