さて、これまでは主に海外のエネルギー事情について述べて来ましたが、今回は日本について書きたいと思います。
それも、テーマは「最近の日本におけるエネルギーと経済状況の関係性について」です。
自民党に政権が戻り、安部首相率いる安部内閣がスタートしました。
ここで、安部首相は日本のデフレ経済を克服するため、早速「アベノミクス」という政策を実施し、急激な円安化が進んだことは有名な話です。
ところで、一般的に円安であることはどのようなメリットがあるでしょう?
経済をある程度勉強したことがある方には常識かもしれませんが、そうでない方々の中には、分からない人も居るのではないかと思います。
(実際、円安って、円が安くなる訳ですから、一見悪いことのように思えます。)
ここで、円安とはどのような状態なのか、具体例を出して簡単に説明することにします。
日本という名前の商売人が、みかんを100円で売っていたとしましょう。
しかし、周りには同じくみかんを95円相当で売る韓国、90円相当で売る中国が居ます。
このままでは、韓国や中国の安いみかんの方が売れそうです。
つまり、日本はお客を韓国や中国に取られてしまうことになります。
ここで、円安という現象が起こればどうなるでしょう?
実は日本から見て、日本以外の国の物価が上昇したように見えるのです。
すなわち、例えば韓国のみかんは105円、中国のみかんは100円というように変動します。
これなら、質の高い日本のみかんは沢山売れるようになりますよね??
要するに、円安が進むと、日本の輸出産業(自動車などのメーカー)は非常にもうかるのです。
日本はトヨタなどを中心に昔から輸出産業が強く、貿易においても黒字となることが多かったので、円安は日本の経済発展に大きく寄与してきたのです。
しかし最近、円安が一概に良いとは言えなくなりました。
というのも、原発を停止したことにより、化石燃料の輸入がさらに増大したからです。
実は円安という状態、輸出にはとても都合が良いのですが、輸入には逆に問題が生じるのです。
エネルギー自給率がさらに下がり、今まで以上に輸入高が増えた日本においては、もはや貿易赤字は当り前のことで、円安状態はその輸入高を上昇させるという悪影響を及ぼします。
デフレからの再起を期待し、実施されたアベノミクスですが、自国のエネルギー自給率を底上げし、少しでも輸入を軽減していかなければその展望は見えません。
だからこそ、新エネルギーの推進に一層力を入れるべきかもしれませんね。
今後の動向に期待です。