最近の身近な恐竜展はコンプリートを続けているので、期待薄であったが最終日に東京タワーで展示された福井県立恐竜博物館コレクションである大恐竜展に足を運んでみた。
前回の東京タワーはアジア圏からの観光客で賑わっていたが震災の影響でその影は薄い。
その代わり国内からの観光客で賑わい、予想以上の混雑である。
特別恐竜に詳しいわけでもなく、恐竜博士を目指しているわけでもないが、何故か古代の生物である恐竜に憧れてしまう。
ジェラ紀後期ヨーロッパ大陸に生存したコンプソグナトゥス・ロンギペス。
舌をかみそうな名である小型の恐竜。
化石や骨からは恐竜の色を判断することは出来ない。
現存する爬虫類から想像すると、大型恐竜はグレーやブラウンなどの大人しい色味であり、小型恐竜には威嚇する意味で派手な色を身につけた個体もあっただろうと想像できる。
カメレオンのように守護のため変色するモノもいたかもしれない・・・。
数百の歯が並ぶ姿から草食であったであろうと想像できるニジェールサウルス・タケィ。
効率よく草をかき集めるブルトーざーのような前歯に想像力は笑いに変わる。
白亜紀後期モンゴル地区に生息したプレノケファレ・プレネス。
頭部の骨はバッファローのように仲間と頭突きを楽しんだのか?敵対するモノへの武器なのか?
マイアサウラの巣模型。
バクトロサウルス・ジョンソニ。
はぃ、中国産です。
【休憩】
今回の展示会場で残念だったのはお子様連れの家族が多かったこともあるのですが係員の叫び声が煩すぎです。
「フラッシュ撮影は禁止になっておりま~~す!」
「あまり立ち止まらず前に進んでくださ~~~ぃ!」
「このベビーカーの方はどちら様ですか~~~!」
バイト君でしょうか?
大声で吠えまくるなよ~
解らないこともないが、列に並んでパンダを見に来ているわけではない。
壁に展示された映像やパネルも読みたいのだよ。
恐竜学に興味があるからゆっくり鑑賞させてくれよ。
そもそも渋滞の原因は動線の不備ではないか?
狭い展示会場で行き止まり通路を2ヶ所も造り、重複通路とすれば流れが悪くなるのは当然。
高い湿度の日もあり、会場内は熱気ムンムンで実に不快指数1万%!
存在感抜群のティラノザウルス。
今回の展示場は天井高さも低く、大型恐竜の展示には少々ムリがあるような・・・。
最新の学説では、恐竜の絶滅は巨大隕石の落下とされた。
もしもその隕石が落ちていなかったら、ほ乳類である現代の人間は未だ存在せず、小型な夜行性四足歩行動物の姿のままだったかもしれない。
日本で初めて学名が付けられた福井産のフクイラプトル・キタダニエンシス。
こちらも福井産のドロマエオサウルス類。
実は2007年に発見され新種の恐竜と期待が高いそうである。
よって今は、名無しのごんべいさん。
屋上に上がれば先端を地震で少々曲げてしまったいつもの東京タワーが空高くそびえ立っている。
スカイツリーの建設も進みその役目をバトンタッチするわけだが、「俺、生涯現役」と昭和な私に声をかけられた気もした。
福井県立恐竜博物館、いつかは訪れてみたい。