SF短編小説『詰め替えよう』リニア著
(起承転結の結の部)
「あら?寒いのかしら?毛布かけてあげなきゃ」
「う~ん、あれ?ここは?」
「ここは?ってあんた。勉強してたと思ったら
寝てたんじゃないの。夕飯食べに下りてらっしゃい」
自然が増えたわけでも人間が間引きされたわけでもなく、
世界はまるで変わっていないようである。
夜遅くに飲んで帰って来たお父さんは、詰め替え用
カップめんをすすっていた。
奈々子にとって平和なこの世界を宇宙人はどのように
したかったのだろうか?
数年後、奈々子は有名な科学者になっていた。
彼女のチームは、『地球に刻印されていた』とニュースで
噂になっていた【宇宙文字】の解読に成功したのであった。
そこには、
「惑星詰め替え用(地球の香)」
と商品ラベルのように書いてあることがわかった。
実は、
今でも地球というこの世界は、他の惑星の詰め替え用と
して使われ、宇宙では売れ筋の商品なのである。
おわり