蜂は8の仕事に口を挟まない

先の災害で被災された皆様へお見舞申しあげます。

蜜蜂と銃では被災された皆様の復興支援のため「一枠20分／2000円の鑑定料を全額寄付するチャリティセッション」を継続して行っております。皆様の温かいご支援ご協力をお願い申しあげます。

【平成30年7月豪雨災害】

【平成29年九州北部豪雨災害】

【平成28年熊本地震】

チャリティへのご協力、有料鑑定のご依頼はHPよりご用命ください。

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dice

数の世界の話。

時々ではあるけど、たまには柏木の長文記事を読みたい、というリクエストをいただきます。

Twitterに書きなぐったとっちらかった文（ちょっと修正とか改編とか推敲してます）で恐縮ですが、数秘術に興味のある方はどうぞ。

蜜蜂の社会は完全分業らしい。卵を産む女王蜂、女王蜂と交尾する雄蜂、巣内の清掃、卵の世話、巣作り、外敵からの守り、蜜集めを担当する働き蜂。この中で働き蜂だけは成長と共に役割が変化するそうだ。内勤から始まり最後は外勤でその生涯を終える。働き蜂は6〜8時間の交代制で休憩時間がきちんとある。休憩時間にはじっと体力を蓄えしっかり休む。今の日本の社会では失われつつある働き方かもしれない。

人の会社のようなシステムで成り立つ蜜蜂の一生。雄蜂は交尾後に死に、交尾のできなかった雄蜂は働き蜂の手（足？）によって巣から追放されるらしい。タダ飯喰らいは置いておけないということだろう。懲戒免職処分、退職金なし、再雇用なし、寿命が短く転職も難しそう。交尾するだけの楽チンポジションではないらしい。雄蜂に憧れた方はあしからず。

さて、人の会社のような「8的システム」だと思って書き進めたが、どうもそうとは言い切れないことに気がついた。指揮命令指示をする上役がいない。就業時のチャイムは鳴らず、退勤記録もマニュアルもない。意思決定は個々の蜂に委任されているようだ。個々が自分は何をすべきかを考え、そして行動している。これをDNAに刻まれ脈々と受け継がれた本能と呼ぶのは簡単だが、本当にそうなのだろうか。本能というプログラムだけで動いているのか。

蜂はコンピュータで制御されたロボットではない。AIには無い何かしらの感情や情緒があるはずだ。蜜蜂のコミュニティを発展させ8システムを維持継承するにはやりがいや責任や報酬や楽しみが必要だろう。数秘術において最大の偶然である8が上手く機能する為にはアナログ的な何かが欠かせない。蜂の感情はいかがなものか。人のそれとは違うかもしれないことは承知しつつ。

ここにきて、8を持つ人の喜びとは何だろうかと考える。自尊心、名誉、権威、出世、報酬、社会貢献、支配欲、身分保障、連携や一体感、豊かさ、力、協力、充実、バランス。そのどれもありだが、それだけとは違うように思う。もっと感情に訴える何かだ、魂を揺さぶる何かが原動力になっている。自分の周りの8を見ている限り、理性や意志よりも感情を重視するセンチメンタリズムの色が濃ゆいように思う。悲しみとは何か。感情の起伏に富み、涙もろく、信じやすく騙されやすく、人が好い。ルールを守るためのルールも作るが、ルール作りが目的ではない。

8というシステム自体が無味乾燥したロジカルで効率的と思われるものであっても、8という人間はそうではない。感情豊かで怒りっぽく泣き虫で感激屋で喜怒哀楽の見本市のようだ。強く見えるように振る舞い、努力するのは他人の目を強く意識するからだ。そうである「べき」という思いや思い込みが強い。縛ろうとする者は自らも縛られる者である。

恐らく、8は精神的にも感情的にも常に緊張した状態、と言えるかもしれない。膨れ上がろうとする自分を抑えるためにシステムを使う。上司なら指示命令する、部下なら不満を口にせず従う。それは8というシステムを壊さないためである。個を消すための足枷だったり下駄であったりする。時に大きく、時に小さくすることで役から逸脱しないよう。

蜂も8も守ろうとするのは自分であり、自分が自分として存在するための居場所であったりするのだろう。それが社会保証であり報酬であり、生きる術であり、自らの感情だとするなら、組織のために死ぬのは本末転倒だ。組織は自らを守り、自らは組織という8システムを守ることで担保されるバランスなのだろう。