※妄想中
☆
4
寒い…
ぶるっと
震える身体を感じて
温かい場所をもとめて
ズルズルと
動き抱きしめる
「あったかい…」
「起きた?」
「ンン…へ?」
「………」
何か言っていたような気がするけど
目はあけられないし
温かいから
まだ起きれない…
頭にふわふわと
優しく触れる感触を感じて
途切れた…
𓂃◌𓈒𓐍
「んんっ…」
喉が乾く
けほっ、けほっ
と乾いた咳をして
目が覚めた
身体を起こそうとしたら
ぎゅっと抱きしめられていて
起きあげれない
というか
それもあるけど
「身体…痛い、動かない」
目の前には
大野さんの胸板
何時だろうか?
キョロキョロとしてみるも
スマホすら見当たらい
「あ~カバンの中だな」
腕のスマートウォッチも
外されてる
トントンっと
大野さんを叩いて起こす
「ん〜」
ぎゅっと抱きしめられるから
ドンドンっと
叩くのを強めると
ゆっくりと目が開いて
「おはよ」
チュッとキス
昨日の有無を言わさぬ
大野さんは
どこにもいなく
「のど…けほっ乾いた」
「あ~だよな、声大丈夫?」
オレはキッと睨むと
罰が悪そうな顔して
「水持ってくる」
ゆっくりと起き上がる
身体は痛いけど
ちゃんと拭いてくれたのか
どこも
気持ち悪いところはない
Tシャツをみつけて
着替えてると
ペットボトルを持って
部屋に戻ってきた
イッキに水を飲み干してから
「ねぇ?きの…」
「ごめんっ!」
ベットの上で
正座して土下座
めちゃくちゃ深く頭埋めながら
「和、ごめんっ!あの…」
顔を上げた大野さんが
「身体…大丈夫?」
「大丈夫なように見える?」
「な、何でもします!」
また深々と頭下げるから
「もう、頭あげてよ。それより…理由聞いても?」
大野さんは
額に手を置いて
はぁーと深く息を吐いたあと
話てくれた
続く