※妄想中
33 智
後日
Jとスダがいる街にきた
そこは
ナナ王女が暮らす街で
噂通り
商いが盛んな街だった
どこの店主も元気がよく
少し歩くだけで
声をかけられる
それは
別に嫌な感じじゃなく
ちょっと
寄っていきなよ!
と気さくな感じで
街が景気がいい証拠だ
潤「ここだな」
家の鐘を鳴らすと
「はいはい、どちらさま?」
中から
女性が出てきた
歳相応よりも
少し若く見えるが
目尻にシワがある
優しそうな人
彼女がヨシミだろう
潤「初めまして。突然申し訳ありません、本日スダ殿はご在宅ですか?」
ヨ「いえ、今日はまだ仕事から戻ってませんが…」
潤「失礼ですが、ヨシミ様ですか?」
ヨ「はい、そうですが」
俺は1歩前に出て
智「ヨシミ様に至急、確認したいことがございます。とても大事なことです」
ヨシミは何かを感じ取ってくれたのか
家の中に通してくれた
部屋に通されてから
俺たちは
スダの出生について
確認するために
話しをしたが
頑なに
ヨシミは認めず
"なんのことか存じ上げません"
そう言って口を閉ざしたのだ
俺は
スダのことを
守ってくれと依頼されてることや
命の危険があることを伝え
それが
ナナからの依頼だ…ということも伝えた
ヨ「なぜナナちゃんが?そんな依頼を?」
俺は
ナナはある国の
王女であることを伝え
ムストー王国の皇子
カズナリとの婚姻を
結ばせようとしていると話た
ヨ「ナナちゃんが王女?まさか…」
でも
母親の感だろうか
ナナに対して
何かを感じていることがあったのだろう
ヨ「それは…うちの息子の存在を知って、邪魔になっているということですか!?」
智「そう…なりますね。ただ、それに気づいたナナ様がこちらに依頼されました。ヨシミ様が本当のことをお話くだされば、事は大きく動くと思います」
そう言えば
ヨシミは
フーっと大きく息を吐き出してから
ゆっくりと話てくれた
ヨシミの話したことは
Jが調べてくれたことと
ほぼ同じだった
スダの出生も
俺たちが予想していた通りだった
ヨシミはアラタが亡くなってすぐ
お腹にスダがいることがわかり
ツテを頼り
こっそりとスダを産んでから
ココに戻ってきた
智「失礼ですが、アラタ様のお子である証明などはありますか?」
ヨシミは
奥の部屋にいってから
何か証明書らしきものを持ってきた
智「これは?」
ヨ「アラタは特殊な血液型でした。証明になるかわかりませんが、うちの息子も…同じです」
俺はJと顔を見合わせ
国王の甥であることが
これで証明される
「母さん…その話本当なのか?」
ヨ「スダっ!?」
ガタッと椅子から立ち上がった
続く
12時 あおたんちゃんの部屋