傀儡師の吻 30 | 黄色い涙〜Storm〜

黄色い涙〜Storm〜

出会いに感謝♡
黄担当で大宮をひどく拗らせてお話書いてます(。-ㅅ-。)
はじめましての方はテーマ→蓮のトリセツの必読を!


NEW登場人物紹介ありますさくらんぼ


先にこちらをお読みください🙌









※妄想中




【婚約破棄編】




30 ユウイチ





フーマとカズナリ様と

お別れしてから

S様に連れられてきたのは

トーキオという

街中にある

ごく普通の酒屋の前にきた


智「ユッチ殿、こちらでリョースケがもうすぐ馬を連れて来ると思いますので」


ここまでしてもらったのだ

かしこまらないでほしいと思い


ユ「S様、殿はやめてください。敬語じゃなくて構いませんし、名前もユウイチでかまいません。もう城に使えるものではないので」


智「……では、俺のことは」


ちょっと

考えるような顔したあと


智「サトシで構わない」


ユ「サトシ…あぁ、だから」


サトシ、だから

Sで…

ふふっと笑って


ユ「Sで…サト」


カズナリ様が

知っているお名前は

だから"サト"だったのか


智「何かおかしいか?」


きっと

"サトシ"とは名乗ってはいけない

名前のはず…


ユ「いえ、私にホントの名前を言っても良かったんですか?」


含みをもってサトシにつげると


智「それを誰かに言ったところで、俺にたどり着くやつなんて、早々いない。それにユウイチはカズナリが大事だろ?」


なるほどね

私がすこし

意地悪で伝えたことを

わかってて

こうおっしゃってるのか

優秀な人なんだろうな


そして

カズナリ様の想い人で

私の感からすると

サトシも…


ユ「おぉ…こわい、こわい」


わざと怖がってるフリをして


ユ「ふふっ、カズナリ様のことよろしくお願いします」


いろんな意味を込めて

そう伝えたのだが


智「俺ではなく、フーマがこれからもしっかりお守りするだろうよ」


サラッと流してきたから

私は念押しするために

もう一度


ユ「いえ…そういう意味ではっ」


と、話したところで


智「おっ、来たな」


サトシは私の言葉をたった

そのまま

こちらに向かってきている

リョースケに手を上げた


R「Sっ!おまたせっ!ユウイチさんもおまたせしました」


私たちは

サトシと挨拶を交わし

リョースケさんと

自分の国へ帰ることになった


サトシ…どうか

カズナリ様を

お願いします…


と、さらに胸の中で願った








続く





12時 あおたんちゃんの部屋