※妄想中
3 智
え?いきなりのカミングアウト!?
やっぱり?
というべきか
そう思ってた。
と言うべきなのか
だからなんだ?
と言うべなのか
俺はひとり
頭の中で
あたふたしてると
カズはそのあとも
たんたんと
俺に話をした
「レンタル彼氏って言っても、男専門なんだけどね」
「はぁ?」
「男が好きで男にしか性的な欲求はないのよ。安心安全アプリだし相手探すのもお手軽だしね」
「はぁ…」
未知の世界すぎて
気の抜けた返事しかできないでいた
「まぁなんでそんなことしてるかっていうと初めて体験したとき、やってても何も感じなくて。それって他のやつも?って思って確かめるようになって。それでお金ももらえるし。なんか?不感症っていうのかな?なんかそのままずる…」
「ちょ!ちょっと待って!ストップっ!カ、カズっ!?そ、そんなたんたんと…自分の性趣向を話してくれてるけど…いいのか?」
「良いも何も別に…智だし?男だし、智も気になってたんでしょ?」
「や…まぁ…」
気にはなってたけど
そんな赤裸々な話されるとは
「普通はさ?」
「普通?」
普通は言わないだろ?と
言おうとしたら
怪訝な顔をされ
カズにしたら
"普通"がいまみたいなこと
なのかもしれないと思いなおし
「まぁ、いいや。で?」
「ん?いいの?まぁ…それでさ?人間の三大欲求の1つでしょ?食欲でみたされるとみんな、だいたいしたがるのよ」
はい?
その理論でいうと
デートして
飯食ったら
誰でもやりたくなるみたいじゃねーか
「ま、みんな頭のなかそればっかなんだろ?僕も別にいいよ〜って感じだし。妊娠する訳じゃないし、感じないし?相手は甘えてくるし、なんでも話ししてくるんだよ。寂しい奴らも多いみたいだしね…」
なんて言って笑ってて
なんでもないことみたいに
言ってる感じないことも
ただ誤魔化してるだけに見えた
続く