短編でございます!
どうぞ
よろしくお願いします🙇♀
※妄想中
1 智
大学生になった
4月
やたらと
目立つ男がいた
すげぇ
目につくから
連れに
その話をしても
"誰だっけ?"
"え?そんなやついたか?"
と言って
誰も俺がその
目立つやつの話をしても
わからないと
言われた
目立つ男…ではなく
俺にだけ
目立ってみえ
他のやつには
"目立たないようにしている男"
がいた
俺は
どうしても
そいつと
接点を持ちたくて…
「いただきまーす」
「ん、どうぞ召し上がれ」
目の前で
俺の作った
カレーをもぐもぐしている
黒髪に黒色のロンT
細身のジーンズに
椅子に片膝立てて
食べてるコイツは
俺が
気になって
友だちになった
二宮和也だ
入学して
いろいろあってから
意外と波長が合うことがわかり
2年生のいまじゃ
大学内では
ほぼ一緒にいる
そして
相変わらず
俺にはどこにいても
目立つのに
他のやつには
目立たない…
(気づかれない?)
不思議なやつだと
思っていたが
その理由が
なんなのか
すぐにわかった
俺はこいつに
入学そうそうに
一目惚れってやつをしていて
やたらとどこでも
見つけてしまうということが
わかった
いちおう
言っておくが
いままで
男のことが
好きになったこともないし
ましてや
付き合ったこともない
で、こいつは
俺の家にきていて
目の前で
スマホゲームをしながら
行儀悪くカレー食っている
黒のロンTからのぞく
鎖骨に目がいって
心の中で
コイツ
まじで色気あるよな…
なんで
誰も気づかないんだ?
と思ってみていたら
「え?」
「ん?」
な…んだ?
え?
あのきわどいところからのぞく
赤いものは
え?
キス…
え?
キスマーク?
え?
彼女できたのか?
え?
い…いつの間に!?
続く