Face Down 61 | 黄色い涙〜Storm〜

黄色い涙〜Storm〜

出会いに感謝♡
黄担当で大宮をひどく拗らせてお話書いてます(。-ㅅ-。)
はじめましての方はテーマ→蓮のトリセツの必読を!











※全力で妄想中










61 智





和也が戻ってきた
俺の隣に…

和也のため
自分のため
そう思って
努力してきた

それをどこか
カッコつけて和也には
見られないように
ずっとしてきた

けど
今回のことは
和也を酷く傷つけたんだ
それだけはわかる

今まで
隠していたこととは
わけが違ったんだ…と
和也の言葉に気づいた

智「ごめん…俺が悪かったんだ」

そう俺が悪い
聞かなかったから…ではない
きっと
聞けない空気を
俺が作っていた

ごめん
そう言って
頬に触れようとしたけど
また
振り払われたら…
そう思って
躊躇してしまった

それに気づいたのか
和也は
繋いでいない手で
俺の手を上から包み込み
そのまま
自分の頰に触れさせて

和「智は悪くないよ…僕が子どもみたいに嫉妬しただけで。ちゃんと智に聞けばよかったのに、聞けなかっただけだよ」

そう言ってくれる
和也の額に
俺は自分の額を
くっつける

いつも
和也を
引き上げるスタイルだ

和「どうしたの?」

不思議そうに
見つめる瞳
少し赤くなる頬

和也にしたら
普段こんなに
近くなることは
寝るときくらいしかない

だからだろうか
戸惑ってる…かな?

俺からしたら
珍しくないが

智「和也…」

和「な…に?」

智「俺のいないところで、ダイブしないで…」

和「え?あっ…ごめんなさい」

俺は少し離れて
繋いでいた手を離す
和也の柔らかい
頰を包むようにして
俺は
和也に言えなかったことを伝える

智「俺がいないところでダイブしてることを知って、ひき上げられたないほど深層に落ちてたら…って心臓が止まるほど不安になるんだ…」

和「え…そんなこと」

"ない"とは
言えないんだ…

和也は知らない
けど
俺は父さんに
言われてるんだ
和也は
落ちやすい

本人はあまりわかっていないが
そうならないように
トレーニングしてる

優しさ故に
引きずられることがあるんだ
とは俺からは言えないが

智「高校のあのときから俺は不安で仕方ない」







続く