Face Down 60 | 黄色い涙〜Storm〜

黄色い涙〜Storm〜

出会いに感謝♡
黄担当で大宮をひどく拗らせてお話書いてます(。-ㅅ-。)
はじめましての方はテーマ→蓮のトリセツの必読を!












※全力で妄想中








60 和也 





智は
どこにいるんだろ?

スマホをもって
もと来た道を歩いて
電話をかけようとしたら
さっき
僕が、寝かされていた
ベンチに
智が
深く座って
空を仰いで
額に手を置いていた

僕が
智の手を振り払ったまま
ずっと
ここにいたのかもしれない

そっと
智の隣に座る
さっき
僕が
香織さんにされたように

まったく
動かない智…

僕は
すすっとベンチを滑り
智にピッタリと
くっつくと

ピクッと動いた
僕が隣にいることには
気づいてるみたいだ

さっきのは
全面的に
僕が悪い
香織さんと話をして
冷静になった

完全に僕の嫉妬
やってはいけないこともしたし
だから僕は

和「智…さっきはごめんね…手、振りほどいたりして」

そう言って
額に置かれてる手とは
逆のベンチにダランと
置かれてる
智の手を
とって
指と指を絡ませて
ぎゅっと
握った

智は
握り返してくれない

何も言わない智に
僕は

和「僕…智にすごい感謝してる。大野先生のところにきてから今まで智がずっとそばにいてくれてること…けどそれがどこか…当たり前になってて」

そう言うと
智はやっと
ぎゅっと握り返してくれた

和「智は僕になんでも話してくれるって思ってたから、知らないこと、教えてくれないことにショックを受けたんだよね…智にもプライベートがあるのに…子どもみたいに知りたくなって…それで、ごめんなさい。香織さんにリーディングした」

それを言うと
智は
手をおろして
僕のことを見た

和「あとね…恥ずかしいんだけど、智の"香織"呼びは…結構ダメージ受けちゃった」

ふふっと笑って
智を見た

ありのまま
思ったことを話した
さっき気づいた気持ちだけは
言わないで…







続く