和「僕、いろんな人のが視れるけど、智だけは視れないんです、視えない人にいままで出会ったことなくて。視えないことにホッとしてたし、視たいと思ったこともなかったのに…けど、智のことが知りたくて、僕…自分から香織さんのことを視ました…自分の欲のために」
僕は
香織さんの方を
向いて
和「本当に…本当にごめんなさい」
ごめんなさい…
本当に…
ごめんなさい…
深く頭をさげたら
香「和也くん顔をあげて?」
香織さんは
僕の肩をポンポンって
叩いて
香「さっきさ?言ったの覚えてる?」
和「え?」
香「"そうなる"ってことを考えなかったあたしが悪いし。智に言われてたのに…って言うの」
和「あぁ…はい。言ってましたね?」
香「自分のことをわかってくれてる人のそばに、知らない人が突然現れた。しかも、異性ときてる。それに信頼してる相手は話してくれない。そんな状況になって自分は触れたら視える…"視ない"なんて、できないよね…あたしなら視ちゃうよ」
ニコッと笑う
香「智には会うなって言われてたのに…和くんにそういう風に思わせる言動をとった。これはあたしが招いたことでもあるからお互いさまってこと」
和「それでも…」
人の中触れてはいけない
プライバシーだ
そう言おうとしたら
香「あたしが智なんか介さずに、素直に言えばよかった!」
そう言って
僕の両手を掴んで
突然の行動にびっくりしていたら
香「あたしとお友だちになってくれる?」
そう香織さんに言われた
続く