ちらっとみたら
彼女はなんで止められたのか
わからず
首を傾げてる
雅「あぁ…大丈夫だよ。彼女、香織も和ちゃんと似てるから」
智「似てる?」
彼女は
意図がわかったのか
香「あたし、物から視える人」
手のひらを俺に向け
香「サイコメトリーって聞いたことない?」
智「液体から思念が残ってると視えるっていう?」
香「そうそう、あたしはその人の物に残る思念が触れると視えるの」
智「え?でもさっき…」
香「あぁ…さっきのはわざと。人からは視えないわ、合う前に雅紀くんから大野さんのことを聞いてただけ、まぁそもそも貴方、大学で有名人よ?」
智「はぁ?」
香「まぁ、そういうことをだいたい知らないのは本人だけよね」
雅「智は有名人なんだ」
香「ふふ」
彼女が意味深に笑った
雅「和ちゃんが人から視えるように香織は物から視えるんだ。で、警察関係で物を預かってくるんだけど、俺も香織も絵心がないからうまく伝えられなくてね、いつも苦労してんだわ」
香「雅紀くんなんてヤバイよね?」
雅「お前に言われたくない」
お互いに
気心しれてるのか
睨み合っていはいるけど
笑ってる
今回はこの
ジッパーに入れられた
スマホだ
現場近くに落とされていたらしい
被害者のものじゃないみたいで
プリペイド式
追跡できなかったから
松岡さんから
見てほしいと
極秘依頼がきたみたいだ
続く