サークルも絶対参加って訳じゃなかったから僕は大学近くのカフェでバイトをするようになった。
実はそこを選んだのは大野さんがよく講義の合間にコーヒーも飲みに行ってることを聞いてたまたま募集を見つけて受けた。
バイトは探していたから受かったときは大学も近いし大野さんには会えるしと心踊らせた。
ただ
潤だけが僕のことを心配していた。
潤「お前…ただの憧れだけだよな?」
和「何が?」
潤「はぁ…とぼけても無駄だぞ?バイト先決めた理由…大野さんじゃないよな?」
和「…………。」
潤「あんま…深入りすんなよ…たしかにあの人はかっこいいし、あのふわふわした雰囲気にと笑顔に惹かれると思うけ…」
和「わかんないんだ……」
被せるように声を出してそのまま黙った。
わかんないんだ…ホントに…
こんな気持ち初めてだから…
とか言ってるけどわかんないと思いたいだけなんだと思う…
この気持ちに名前をつけるときっと今よりも辛くなるんだ。
きっと…
潤は僕の頭をくしゃとして溜息を吐いた。
あきれられたのかな?と思って顔をあげると優しさと切なさが混じったような顔で僕の肩を寄せ髪にキスをした。
これは僕たちのコミュニケーションで周りが初めてみるとびっくりするけど小さいときからの週間だから僕たちには当たり前だ。
潤「バカだね…和は。ホント…俺たちってやっぱり双子なんだなぁ…」
潤は昔から男のコしか好きになれなかった。そのことですごい辛い想いをしてることも知ってる…
僕は潤と違って女のコと付き合ったりしてたし初恋も女のコだ…
でも
僕は男の人と言うより
大野さんに惹かれたんだと思う…
だって他の男の人をみても何も思わないもん。
今だって女のコはかわいいと思うから…
つづく