“夢のなかだった??”
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ぷかぷか泳いで、ときどき溺れそうにもなる余韻の備忘録。
唐人町駅に降りるのも、歩いて右手にドームのあたまが見えるのも、2015年ぶり。
はやめに入場したのに開演までなんだかあっけなく時間が過ぎてゆく。サンドイッチは買ったけどお腹が空かず食べられないのも、あの年ぶりでした。
前日に風邪を引いちゃうのは… 2013年ぶり?
円陣のかけ声に上がる歓声を合図みたいにペンライトをオンにして、照明が消えたら立ち上がって。
もうすでに夢のなかにいるようでした。
幕が上がり、彼らがステージ上部にわずか見えたとき。予定外の涙で縁取られるまるい空間。
2曲目Oh Yeah!の「もう一度あの日に戻るとしても 同じ道選ぶだろう」…
定番曲だし何度も聴いた、もちろん大好きなこの曲が2曲目である理由がなんとなく分かったと同時に、今回こんなセットリストである理由も分かった気がした。
何度も何度も聴いた、聞き流しながらだって口ずさめるような、定番曲・シングル曲。
「投票させた意味はあったのか」「どうしてカップリング・アルバムを歌わないの!」強火にJAM・Futureを推すわたしには不満だらけだったセトリが、観覧中こんなにも胸にせまるだなんて。
そして、この曲でペンラの壮大なキャンパスにもこみ上げてくるものがありました。
上から数えてすぐの列、しかも1塁側に当たってしまい、ファンサ厨的なわたしは少し気を落としていたのもつかの間。
何度か参戦してきたけれど、はじめて見つめたペンラの壮観。意図的にすべて消灯する演出も多くて、陰陽の静寂が印象的だった。理由の分からない涙ばかりの3h20mのなかで、これだけはちゃんと覚えてる。
映像やライトがいちいち格好良くて
例えばI’ll be there前の映像や、truthへのつなぎ方、終わりかと思いきや砂嵐であたかもチャンネルが切り替わった世界観、COOL&SOULをオーケストラが演奏するなんてのも〈現在〉の彼ららしい一幕でした。
Love so sweetでのメイキング映像でぼろっぼろ泣く前に、5×20の詞で涙腺は制御不能に…。
「本気で泣いて 本気で笑って
本気で悩んで 本気で生きたから 僕らはここに立つ」
「顔を見ただけで 声を聞いただけで
何を思っているかなんて そんなのわかるんだよ」
ひとりひとりたいせつな想いを話してくれた。迷いの末に開けた道と、5人の不協和音がはじまって、それから「ありがとう」ってことば。
20年以上、横並び手を繋いでいたのかなんて、少なくともわたしには想像しえないことだったりするけれど
わたしにも素敵な友達ができて、毎日一緒にいるだけでたのしかったり窮屈だったり、一人になりたかったり、たまにやさしくいられないときもあって。
いまの友達がいなければ、この曲があんなにもわたしにわらいかけることは無かったと思う。
わたしは、本気で生きてこれたのかな。毎日がんばってるつもりではいるけど、もっとやさしい人になりたいし、でも決めたことだって守り抜けない日だってたくさんあった。
まぶしい光のなか、いちばん上まで手を振るのを見て がんばろう、がんばらなきゃって泣いた夜でした。
FCさえ退会しようと考えたときもあったし、応援は今年で一旦やめようとも思っていたのに。どうしてもまだ離れたくないです。
夢のなかだった?? 夢を見ていたの??
そのくらいしあわせに満ちた無二の時間だったけれど… ううん、やっぱり現実に在ったんだ。
だって、胸にある決意はまだ消えていない。頑張ったわたしで、また彼らに会いに行きたいから。
アイドルでいてくれて、嵐でいてくれて、こちらこそありがとう!
暴風雨の限り、わたしはしがみついているつもりだ。曰く付きよ、どこまでも。
れな