「人生、何度でもやり直せます」
バツ3、結婚4回。
波乱万丈の真実を「光」に変える
ノンフィクション作家・橋本ねね です。
🔻前回の記事62話は、こちらら🔻
手渡された鍵。
その重みは、これまでの
私の人生すべてよりも、
重いように感じられました。
震える手で、無機質なドアを開け、
その中へ足を踏み入れました。
狭い、無機質な部屋。
ドアを閉め、鍵をかけたその瞬間、
これまで必死に張り詰めていた
「何か」が、
ぷつりと、音を立てて切れ
堰を切ったように、涙が溢れてきました。

暗い部屋の中で、私は声をあげて
泣き続けました。
これまで受けてきた、
あらゆる苦しみ、悔しさ。
誰にも言えず、
誰にも頼れなかった孤独。
身体中に刻まれた痛み。
宗教の問題。
そのすべてが一気に溢れ出し、
私はただひたすら、
泣いて泣いて、泣き続けました。
涙が止まらない。
誰にも知らせず、誰とも話さず。
携帯電話も、電源を切って。
暗闇の中で、自分の過去と、
これからの絶望に、
飲み込まれていきました。
1泊、2泊。
その間、食事もとらず、
小さなベッドに
崩れ落ちたまま過ごしました…
「3人で逃げたらぶっ○すぞ!」
「どこまでも、追いかけるからな!」
あいつの脅し文句は、
暴力がある度に吐かれていた。
私の魂を縛り付ける恐怖でした。
疲れ果てて、生きる気力も奪われる。
私なんて、このまま
消えちゃえばいいのに…
(第64話へ続く……)
編集後記
「溢れた」という言葉では
足りないくらい、
あの夜は、私のすべてが
「決壊」した夜でした。
泣き疲れて眠り、
起きてはまた泣き。
その中で、私は少しずつ、
ある「答え」を見つけていきます。

