「人生、何度でもやり直せます」


バツ3、結婚4回。

波乱万丈の真実を「光」に変える

ノンフィクション作家・橋本ねね です。


  🔻前回の記事67話は、こちら🔻




​義両親に見守られる中、

 

私は震える声で、はっきりと告げました。




​「あなたとは、離婚します。


子供を連れて、出て行きます」




​その言葉を聞いた瞬間、あいつの口から


飛び出したのは、謝罪でも反省でも、


引き止める言葉でもありませんでした。





「家のカギ、返せ!」







​……は?





カギ? 第一声が、それ?





​「あぁ、もう二度と帰ってくるな


ってことね。……えぇ、結構。


こっちから願い下げよ!」




心の中で、私は吐き捨てるように、


そう思いながら鍵を渡しました。





​けれど、あいつの暴走は


そこでは止まりませんでした。




​「離婚? いいよ。その代わり、


娘たちは絶対に渡さないからな」




「勝手に娘たち連れて出て行ったら、


ぶっ○すぞ!」





​また始まった。得意の脅迫。




今まで娘たちの世話なんて、


オムツ替え一つ、食事の世話一つ


したことがない男が、何を言っているのか。




「娘は渡さない?」




どの口がそれを言うのか。


あまりの厚顔無恥さに、私は怒りを


通り越して、ただただ呆れ返って


しまいました。





​その場にいた義両親も、


あいつの言葉に驚き、絶句していました。




「じゃあな、よく考えろ!」




​そう言い捨てると、あいつは


玄関のドアや壁に、ガンガンと


当たり散らしながら、嵐のように


去っていきました。




​静まり返った家の中で、義父が


ポツリと言いました。




​「あいつに子供が育てられるわけが


ないだろう……」




「ねねさん、話がまとまるまで、


しばらくここに居ていいからね。


ゆっくり、これからのことを考えなさい」




​義両親のその言葉に、張り詰めていた糸が、


ふっと切れたような気がしました。




​あいつとの本当の戦いは、ここから始まる。




でも、私には守るべき娘たちがいて、


味方をしてくれる人がいる。




​私は、奥の部屋で無邪気に遊ぶ


娘たちの声を聞きながら、もう一度、


深く覚悟を決めたのです。



​(第69話へ続く……)

​編集後記

​「鍵を返せ」

あの時のあいつの顔、一生忘れません。

自分のプライドを守ることしか頭にない、


本当に器の小さな男だったんだなと、


今なら冷静に思えます。


でも、当時は「ぶっ○すぞ」という


言葉の刃に、どれほど心が削られたか……。





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(ペンネーム:橋本ねね)


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