太鼓たたきで日銭を稼ぐ少女。インド
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友紀さんの体験談
友紀さんは、結婚12年目、子どもも出来なかったし、ご主人は
仕事が忙しく、帰りが遅かったので、スナックにアルバイトに出た。
そこに、大手企業に勤める中川さんが遊びに来た。初対面から
意気投合、二人の仲は深まった。
友紀さんはちょっと強引というか、かわいい所があるので、
彼を独占したくて、いろいろ動いて、四年目にはとうとう二人は
同棲するまでになった。
(愛し合う二人の合意よ、当然の結果よ、と叱られそうだが)
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楽しい生活が始まった。もちろん、二人とも家庭は一方的に
放って出たのだ。
一般的には、愛し合う者同士が、この世のしがらみを離れて同居
するには困難を伴うが二人は、他人目にはたやすく手に入れた。
中川さんの同僚、部下や取引先の人たちも友紀さんとの事情
を知っていて、友紀さんを(奥さん)として接してくれた。
取引先とのパーティにも出かけたし、ゴルフ接待にもついて
行った。
思うに、中川夫人の方は、甲斐性が良く、収入が良いご主人の
勝手な?振る舞いに抵抗できなかったのだろうし、部下や 取引先は、
大手の課長級の彼の行為に、疑問があっても、「長いものには
巻かれろ」でお追従をしていたのではないか。
実質的には夫婦のような生活。
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「不倫の恋もここまでくれば、ほとんど成功よね。後は療法の
配偶者の離婚届への押印を待つばかり。形式的なものが欠けて
いるだけよ」
更に三年経った。
帰って来そうにない友紀さんに根負けしたご主人は離婚届を
送ってくれた。めでたしめでたし。
だけど、中川さんの方は夫人からの離婚届はなかなか届かな
かった。
高校生になっていた子どもたちは、理解してくれてる、と中川さん
は言っているのだが、友紀さんと中川さんの愛に、妻の理解が
得られない?
(夫は出て行った。妻に愛がないからじゃないの。サラリーも入れて
くれない、それなのに奥さんは何をねばっているの?ちゃんと離婚届
に押印してくれたら、あなたの新しい生活は保障されるのに)
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W不倫の双方の伴侶が同時期に押印してくれることは難しい。
一方が先に一人身になった場合、残る方は心穏やかでない。
ここに友紀さんの苦悩が始まった。
(私は離婚しちゃったじゃないの?あなたはまだなの?
冗談じゃないわよ。何かあったら私への保険や保証はどうなるの!!)
長いので月曜日に続きます。
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他ブログ本日更新は「エッセイ・夢ん中/壊れた人}
