「・・・わたし・・・変じゃなかった?」


「ん? いや、そんなことはないよ すごく綺麗だったよ」


「ほんとに?ほんと?」


「本当さ。君を見てるとまた襲いたくなる・・・」


「・・・よかった」


「何でそんなこと言うんだい?」


「だって・・・嫌われたら・・・いやだもの。。。」


そう言って、ベッドに座っている修一の膝に抱きついてきた。


「あなたのココ・・・まだ大きいまま・・・すごい」


「君が素敵だからさ」


「うれしい・・・」


響子はまだ大きさを保っているペニスを見つめ、

そっと手を伸ばした。


愛液で濡れたままのペニスが鈍く光っている。

一度精液を吐き出したからか、

さっきほどのを「強さ」はないものの

完全に小さくなりきってはいなかった。


響子はそっと握り締め

軽く上下に手を動かしてみる。

指先でなぞり・・・

カリを揉む・・・


そしてゆっくり顔を近づけ、そっと口に含んだ。

亀頭に舌を絡め、その唾液を嬉しそうに飲む・・・

強く吸い・・・そして離す。

下から上へと舌を這わせ・・・

愛しそうにしゃぶった。。。


ペニスは響子の舌に反応し、

響子の口の中で堅さを増していく。

その硬さを口の中で確認しながら、

響子はさらに動きを重ねていく・・・


「上手・・・だね」


そう言いながら修一は体位を変え、

響子の脚の間に顔をうずめた。


響子の太股がゆっくりと開かれる・・・

陰部とそのまわりは

ぐっしょりと濡れたままだった。


舌を這わせる・・・

大陰部に円を書き、それを渦のように徐々に小さな円にして

やがてその中心のクリトリスに到達する・・・

リズムよく、それを何度も繰り返す・・・


クリトリスに舌が触れると

響子はしがみつくかのように

口の中のペニスを強く吸った。


ペニスが・・・響子の口の中で

肉棒に姿を変えていく・・・


響子はそれを恍惚とした表情で舐め続けた。

修一もまた、響子のクリトリスに執拗に舌を這わせた・・・


修一が両手で響子の尻を掴み、

その指先で陰部のまわりを愛撫する。


響子は穴とクリトリスを同時に愛撫され

必死に肉棒にしがみついた・・・

修一は指を穴の中へ潜らせると

クリトリスに舌を絡めながら吸い始めた。


響子の陰部は2箇所を同時に責められ

我慢はすでに限界に来ていた・・・


「あん・・・そんなことしたら・・・またいっちゃう!!」


それだけ言うと、響子の身体は弓状にそりかえり、

大きな喘ぎ声が部屋中に響きわたった・・・


つづく


続きを読む 十一



指は太股を滑りながら、やがて響子のパンティーにたどり着いた。

響子は引きつるような声をあげ、修一にしがみつく・・・

下着に隠れた恥丘のふくらみを指が遊ぶと

響子は我慢できずに身をよじった。


指が少しづつ下へ・・・動いた。

恥丘から割れ目を伝い・・・下へ・・・

パンティーはたっぷりと湿り気を帯びている。

ストッキングの上からさえわかるほど・・・


「はぁぁ・・・ああ・・・あああ・・・」

響子は割れ目をなぞられる度に小さく痙攣し

吐息の混じった声を漏らす・・・


「もう・・・おねがい・・・じらさないで・・・」

吐息混じりに響子が哀願する・・・


修一は響子の尻に手を回し、ストッキングを掴むと

尻の下あたりまでゆっくり脱がした・・・

響子は、尻が浮かび上がり、身体がよじれても

修一のされるままになっていた。


「電気・・・消して・・・」


「いやだ・・・君を見たい」


「はずかしいわ・・・おねがい」


修一はそれ以上返事をせず、自分の体を下へずらした。

ストッキングを脱がされた響子の尻は

照明に照らされて白く浮かび上がっている。

修一はその柔らかい尻にキスをして・・・舐めた。


唾液の跡が尻につく・・・

なめくじが這った跡のように・・・

それは柔らかな尻のふくらみから

骨盤のあたりへと移動しながら

響子の尻を味見する・・・


ずり下げられたストッキングが唇に触れた。

修一はストッキングの端を咥え、

それに歯を立て、さらに下へと下げていった。


目の前に響子の恥毛が現れた・・・

陰毛は薄く、まだ生え揃わない少女のようだ。


その下に・・・

響子の陰部が濡れて光っている・・・

小さい大陰部と・・・皮に隠れたままのクリトリス。

それは男性経験の少なさを表していた。


修一がクリトリスにキスをすると

甘く、粘り気のある愛液が糸を引いた。


「いや・・・」


響子は意味不明な言葉を発し、髪を乱し首を振っている・・・

ときおり小さな悲鳴をあげたが、修一のされるままになっていた。


修一はストッキングを履いたままの響子の脚を持ち上げた。

まだスーツ姿のままの響子は

ブラウスを胸まではだけ、

ストッキングを脚に絡め、

それはまるで路上で犯されている光景であった。


修一はベッドに膝をつき、ベルトに手をかけた。

慌てているのか、片手だけでは手間がかかった。


下着の中から現れた反り返った肉棒・・・


大きかった・・・


太いとか長いではなく、反り返った逞しさが

肉棒をより大きく見せた。


響子はそれを見て驚き、大きな悲鳴のような声をあげた。


「あああ・・・」


修一は腰をかがめ、

肉棒を響子の陰部に擦りこむ・・・

先端でクリトリスを突付き、

溢れ出る愛液を肉棒自身に擦り付けた。


響子の悲鳴はさらに高く大きくなる・・・


修一は響子の脚をさらに持ち上げると

響子の陰部に膣の入り口を探し

それを見つけると肉棒をそこにあてがう・・・


響子は息を飲み・・・

身体を硬くする・・・


修一の肉棒が・・・

ゆっくり・・・

ゆっくりと・・・

膣の中へ沈んでいく・・・


「ああ・・・はああ・・・いい!!」


肉棒はゆっくりと沈み・・・

そして抜かれようとする・・・


「ああ・・・いい!・・・す、すごい!!」


反り返った角度が

膣の上側をなぞる・・・


肉棒についたエラが、

動くたびに

膣の中で暴れる・・・


「あああ・・・いい!!だ、だめ!!だめだめ!!」


響子の声は奇声へと変わり

修一の背中へ、腰へしがみついた・・・


修一は一気に肉棒を根本まで刺し込み

子宮の入り口あたりを突いた・・・


「だめ!!だめだめ!!!ああああ・・・いく!!いっちゃう!!!・・・」


奥の・・・上側・・・

女だけが知っている場所・・・

修一の反り返った肉棒がそこを叩きつける・・・


腰の動きが速度を増し、

出し入れするたびに愛液の滴が飛び散る・・・


「いや!!いく!!いくぅぅぅ・・・いっちゃう!!いやーーーー!!!」


響子の身体が弓状に反り返り、ひくひくと痙攣する。


同時に肉棒も一気に抜かれ、

太股にまとわりついたストッキングに

濁った白い液体を吐きだした。


つづく


続きを読む 十











響子 「ねぇ・・・おねがい・・・」


修一は返事をしない。


響子 「これ以上は・・・ね」


修一はその言葉を理解したかのようにゆっくり脚を抜いた。


修一 「出よう・・・」


修一はレシートに手を伸ばし立ち上がる。


響子 「まって・・・」


そう言いながら響子も立ち上がろうとするが、上手く脚に力が入らない。

立とうとした瞬間ぐらっとよろめいた響子を、修一が慌てて手を伸ばした。

響子は修一に抱きついたまま、しばらく動けなかった。


エレベーターの前までたどり着いたが、人の姿はまばらだ。

響子はまだ修一の肩を借りずには歩けないほどだ。

周りからは酔ったカップルと見えるかもしれない。


修一 「すまない。大丈夫かい?」


響子 「うん 大丈夫・・・」


エレベーターが到着した音が鳴る。

扉が開き、中には誰もいなかった。

沈黙の時間がしばらく続く・・・


響子 「だって・・・あんなことされたら・・・」


響子が言い終わらないうちに修一は唇を奪った。


響子 「あ・・・はう・・・んんん・・・」


一瞬驚いた響子だったが、それは最初だけだった。

抵抗はしない・・・

響子は修一の体に手を伸ばし、自分からも求め、唇を開いた。

激しいキスが、まるで大きな波のように

響子の頭の中でこだまのように響く。


修一の舌がゆっくりと響子の口の中へ入り込む・・・

響子はそれを受け入れ、自分の舌を絡めた。

互いが相手の舌を吸い、唾液を舐める・・・

響子は自分から舌を出し、差し出す。

修一はそれを優しく、根元まで吸い込んだ。

唾液が口の中で溶ける・・・

甘い・・・激しいキス・・・


二人はビルの前のロータリーで客待ちをしているタクシーに乗り込んだ。

修一が簡単に道順を説明すると、運転手は最初から

わかっていたかのようにすばやく走り出した。

この時間にタクシーでその辺に行くカップルの目的は

みんな同じだということなのだろう。


車は人気のない路地で止まった。

路地を曲がったあたりにはホテル街のネオンがまぶしい。

修一はその中のひとつに響子の肩を抱いて入った。


落ち着いたグリーンで配色された部屋の中央にある大きなベッド。

ベッドの上にはたくさんのボタン。

透き通ったガラスの向こうに大きなバスタブがある。


二人はベッドの傍まで来ると、どちらからともなく抱き合い、

抑えきれない感情を一気に爆発させるかのように互いの唇を求めた。


獣・・・

オスとメスが本能のままに相手を欲しがっている・・・

唇と舌は「性器」となり、

相手に挿入され、そして受け入れる。

何度も、何度もくり返し

欲情のままに相手をむさぼる・・・


二人はそのままの姿勢でベッドに倒れこんだ。

修一の手が響子の胸を探り、

下から持ち上げるように鷲づかみにする。

響子はそれに答えるかのように

修一の口の中へ熱い吐息を漏らす・・・


修一がタイトスカートをめくり上げ太股をまさぐると

響子は腰を浮かし、修一の指を奥へと誘い込む・・・


つづく


続きを読む 九









sampl2


響子のパンプスの外側に修一の靴が触れている。

正確には「押し付けられている」

たったそれだけのことで

響子の身体の全神経がそこに集中する。

言葉の暗示によるものなのか・・・

響子の頭の中は、テーブルの下のことでいっぱいになった。

それは、まるで愛撫されているかのように、

優しく、そしてくすぐったい。


ガラスのテーブルは、その光景を響子に見せた。

お皿を二枚も置けばいっぱいになってしまうほどの小さなテーブル。

そこに置かれた二人分のグラスのその向こう側に、

響子の伸びた脚と、修一の脚がピタリとくっついている。

それを見た瞬間、全身の血が逆流していると思った。

いや、正確にはそのように感じたのだ。


修一は言葉をやめ、足で響子をいじめた。

響子の反応を見てはゆっくり力をこめ、

しばらくそれを繰り返しながら足を徐々に奥へと忍び寄せた。

修一は響子が抵抗しないことを知ると、

一旦足を引き戻し、靴を脱いだ。

修一は靴下のままの足を再び響子のもとへと忍ばせる。

響子はそれを見て少し驚いたが、声にはしなかった。


柔らかい感触がパンプスの外側を優しくなでる。

つま先からかかとまで・・・

ゆっくりと優しい力が響子の理性を溶かしていく。

修一は響子の足の指を確かめるかのように、

まるで舐めるように足先を動かした。


響子 「シュウイチ・・・さん」


響子はやっとのことでそう言ったが、修一は無言だった。

そしてその声がまるで合図であったかのように

足先を響子のストッキングへと移した。


響子 「あ!・・・」


響子は思わず声をあげ、修一を見つめる。


修一 「静かにして・・・聞こえちゃうよ」


修一の足先が静かに移動する。

響子の足の甲を這い、両脚の隙間へ・・・


響子 「も・・・もうだめ・・・」


それはまるでそれ自体が別の生き物のように、

「響子」に忍び込んでくる・・・


両脚の隙間は少しずつではあるが着実に開かれ、

「侵入者」を徐々に受け入れてしまっている。

膝にはもはや力は入らず、

座っている姿勢を保つのがやっとだった。


修一は静かに脚を伸ばし、響子の脚の間に

自分の脚をはめ込んでいく・・・

そして響子のふくらはぎに自分のふくらはぎを密着させて、

ゆっくり動かしていった。


響子 「ねぇ・・・おねがい・・・」


つづく


続きを読む 八








修一は待ち合わせ場所に立ちながら、

さっき響子がした、「あっかんべー」を思い出していた。

小さな口元から可愛い舌を出すそのしぐさは、

まるで天使に出合ったかのように修一の心を虜にした。

約束の時間にはまだ10分ほどある。

修一はタバコをくわえ、心を落ち着かせようと何度も深呼吸をした。


・・・私の心が読めるの?・・・

あれは・・・きっと響子も俺と同じことを考えていたのだろうか・・・

このまま帰りたくない・・・

もっと一緒にいたい・・・

そう思っていてくれたのだろうか・・・


響子がきたのは7時を15分ほど過ぎた頃だった。

さっきと同じ服装だが、めがねはしてない。

響子は修一を見つけると、さっきと同じように大きく手を振った。


響子 「ごめん。おくれちゃった」


笑いながら謝る響子はさっきよりも可愛かった。

化粧のせいだろうか。

そんなことはどうでもいい。

彼女はこうやって来てくれたのだから・・・


新宿の高層ビル。

その最上階のラウンジに二人の姿はあった。

カウンターの奥にある、あまり人目につかない小さなガラスのテーブル。

会話はなく、グラスの中の液体をゆっくり揺らす。

髪の隙間からそっと見上げる響子の眼が修一の眼と絡み合い

恥かしそうにグラスに視線を戻す・・・

それを何度か繰り返すうちに、

二人はお互いに通じ合う「なにか」を感じ取っていた。


お昼に会ったときとはまるで感じが違う。

響子は大人の女の顔をしていた。

酒のせいだろうか。

妖しい雰囲気が二人を包む・・・

男と女がそれを意識したとき、

沈黙は愛撫と等しかった。


「なんか・・・へん・・・」

小さく聞こえた声が、やがてゆるやかな吐息へと変わる。

アルコールのせいではない。

確かに響子は修一に「男」を意識し、

自分が「女」であることを隠そうとした。

しかし精一杯の強がりが、逆に響子の本能をさらに膨らませていく。


響子 「さっきは本当に・・・びっくりしたわ」


修一 「なんのことだい?」


響子 「あなたがわたしをお酒に誘ってくれたこと」


修一 「・・・」


響子 「あたしが言い出せなかったことをいきなり言われて・・・心を読まれたのかと本当にそう思ったわ」


修一 「・・・本当に・・・本当にそう・・・かもよ」


響子 「・・・う、うそ・・・うそよ」


修一 「君は今・・・」


修一は響子の心を読むふりをすると、響子はあわてた。


響子 「だめ!だめだめ!!」


修一はかまわずに話し出す。


修一 「君は・・・今、とても暑い。・・・そして何かを我慢している。」


響子は何も言わないでじっとしている。

まるで聞こえなかったふりをしているようだ。


修一 「僕の眼を見てごらん」


修一はそういって、テーブルの上にある響子の手に優しく触れた。

響子は「びくっ」っと全身を震わせたが、動こうとしない。

いや、動けなかったのだ。

修一は触れた手に少しだけ力をいれ、響子を促した。

響子はゆっくりと顔をあげ、修一に眼を合わせた。

今にも泣き出しそうな眼が修一を下から見上げている。

修一が優しく微笑む。そしてまた、ゆっくりと話し出した。


修一 「恐がらなくてもいい。・・・落ち着いて・・・ゆっくり・・・ね」


響子はまるで暗示にかけられたのかのように、肩の力が抜けていった。

薄暗い照明の中で、修一の眼が優しく輝く。


修一 「まだ・・・ドキドキしているかい?」


響子 「・・・うん」


修一 「恐くないから・・・・ね」


修一はさらに念を押して言うと、響子もそれにうなずいた。


修一 「君は・・・暑くて・・・そして苦しい」


響子 「・・・うん」


修一 「君は・・・」


修一は一旦言葉を止め、そして大胆に話し始める。


修一 「君は・・・君は今・・・とてもいやらしいことを想像してる・・・」


響子 「!!」


修一 「君の心臓の鼓動が僕に聞こえる・・・速くて破裂しそうだ」


響子 「うそ!ちが・・・ちがう!」


透明なテーブルの下で響子の脚が身悶えしている。

動揺していることがはっきりわかる。


修一は脚を伸ばし、靴のつま先を響子のヒールに当てた。

響子はふいの攻撃に驚き身構えたが逃げようとはしなかった。

修一は足先が触れたことに気がついていないかのように喋り始める。


修一 「ちがう?僕の勘違いかな・・・」


そんな独り言のような言葉をわざと聞こえるように言った。

言いながら・・・修一は触れた足先に力を入れる。

響子は気づかないふりをしたまま修一を見つめていた・・・


つづく


続きを読む (七)












腕を組んで歩く。

今はじめて会ったばかりの二人に、それは何の抵抗もなかった。

ごく自然に、誰が見ても普通の恋人同士だ。

ただ・・・修一はまだ不思議だった。

響子に対し、あまり期待していなかったからだろう。

これほどの美人が、今まさに自分と、それも腕を組んで歩いているのだ。

修一は心の動揺を悟られまいと、必死に冷静を保ったが、

そう思えば思うほどに、脇や額から溢れるように汗が流れた。


修一はあらかじめ決めてあったイタリアンのお店へと響子を案内した。

軽めのランチを二人分注文したあと、目の前の水を一気に飲み、

修一は幾分かの冷静を取り戻しつつあった。


響子 「素敵なお店ね」


社交辞令であるが嫌な気持ちはしない。


修一は頭を少し傾け、おどけた様子で返事を返した。


修一 「お気に召していただければ幸いです」


響子はクスクスと音を立てて笑い、右手で口を隠した。


食事の間も、修一は響子を笑わせ続けた。

響子は修一を「シュウイチさん」と呼び、修一は「ゆい」と呼ぶ。

チャットでのHNだったその呼び方のほうが自然で、違和感を感じない。

店を出る頃には、二人はすっかり打ち解けていた。


響子 「今日は楽しかったわ。ごちそうさま」


笑顔でそういうと軽く会釈した。


修一 「すっかり時間をとらせちゃったね」


響子はその言葉を最後まで聞かずに答えた。


響子 「ううん!ぜんぜん! もっと話していたかったもの」


修一が一番期待していたセリフだ。

男性が女性をデートに誘うならば、

みなその言葉を期待するに違いない。


修一はその言葉に気持ちを押され、

だめでもともとという気持ちで喋り始めた。


修一 「今日のこれからの予定は?」


響子は少し悩んだしぐさを見せ、返事をした。


響子 「ん~会社に戻って書類を出すだけだけど・・・なんで?」


修一 「もしよかったら、そのあと、お酒の相手・・・なんてどうかな?」


修一の精一杯のナンパ術である。

もっと話していたいのは修一も同じだ。

修一はとっさに思いついたその言葉を口にしたが、

響子の返事を待つ間、その数秒間の間に今、発した言葉を後悔した。

もっと他にうまい言葉があったのではと思うことと、

響子をこれ以上引き止めて嫌われることが恐かったからだ。


響子はめがねに手を当て、それを少し下に傾けながら、

眉をひそめて、こう返した。


響子 「あなた・・・あたしの心が読めるの?」


ど、どういうことだ!?

修一は響子の返事の意味がわからず、言葉に詰まった。

響子は振り返り、2,3歩き出すと、急に立ち止まった。

そしてこちらに向き直ると小さな声で叫んだ。


響子 「夕方7時!待ち合わせ場所はココ!遅刻したらご馳走してもらいますからね!!」


響子は言い終ると同時に満面な笑顔で「あっかんべー」をした。

そしてそのまま走り出すと、曲がり角のところで修一を見ながら

大きく手を振った。


つづく


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グレーのスーツに白のブラウス。

栗色の長い髪を風に流し、ふちのないめがねをかけている。

メガネが邪魔で顔の雰囲気はよくわからないが、

赤いルージュをひいた小さな唇が「男」をかきたてる。

行き交う男たちを振り返らせるその容姿は

その周りにいる女たちを無にした。

決して水商売風に見えるわけではなく、

その姿には上品さと知性さえうかがえた。


いい女だ。

あの女であって欲しい・・・

手には確かに目印の週刊誌を丸めている。

俺が近づこうとした瞬間、その女にむかって

ひとりの男が親しげに話し掛けてきた。


人違い・・・だったか


女はその男に振り向いたが、手を振ってNOの表示を示している。


おや?様子がおかしいぞ・・・ナンパか?


男はさらに食い下がり、女の気をひこうと必死な様子だ。


面白い・・・しばらく見物するとするか


男は女の袖のあたりを引っ張りながら、さらに食い下がっている。

女は断ろうと必死なのか、何度も両手を合わせて謝っている。


これ以上は可愛そうだな・・・

俺はゆっくり近づき、親しげに声を掛けた。


「ゆいさん お取り込み中かな?」


「ゆい」とは、彼女のネット上のHNだ。

彼女は俺の顔を見たと同時に、

俺の背中に隠れるようにしがみついてきた。


「ち、ちがうんです!」


そういうのが精一杯という表情で顔を下に向けている。

どうやら本当に震えているようだ。

男は、舌打ちをするかのように小走りに去っていった。


「知り合いじゃなかったの?」


俺は笑いながらも、さらに意地悪く聞いた。


「もぉ~!シュウイチさんのいじわる!!」


響子は大きな眼をまっすぐにして

笑いながら俺の腕にぶら下がった。


つづく


続きを読む (五)




大きな眼でまっすぐにこっちを見てる・・・

美しい女だ。


鹿島響子

この女と出会ったのはパソコンのチャットたっだ。

社内残業の時、息抜きに利用していたチャットは

妻のめぐみから教えられた場所だった。

めぐみはここの常連だった。

はじめはくだらない主婦の雑談の場所と思っていたが、

見知らぬとはいえ他の女性と自然に会話ができる空間は、

この歳になってはなかなか味わうことのできないものだった。


俺は妻には内緒でHNを作った。

HNは「シュウイチ」

適当な名前が浮かばなかったので本名をカタカナにしただけだった。

まさか妻も本名がHNだとは気づかないだろう。

しかし万が一を考え、妻とは別の部屋に出没している。

そのチャット部屋に何度か出没するようになったとき、響子と知り合った。


はじめはそれほど意識するほどではなかったが

チャットで会う回数が増えるたびに不思議な共通項のようなものを感じた。

彼女がOLだったせいなのか、仕事で溜まるストレスや、

通勤時間のイライラ、自宅での息抜きの仕方など・・・

特に、会社への不満や上司叩きにはすっかり意気投合してしまった。


彼女は大手化粧品会社に勤務していた。

彼女の担当はマネキンの派遣業務と、その指導・管理全般であった。

地域別にエリアを作り、デパートやストアーとの交渉、営業や苦情処理まで、

もちろんノルマもあり、聞いてる俺さえハードと思える仕事内容だった。


仕事の話を聞くうちに、俺は彼女に「仕事一筋の、

異性から恋愛対象にならない女」という印象を持っていた。

はっきり言って、どんな男からも相手にされない容姿と・・・

確かにそう思っていた。・・・彼女に逢うまでは。


ある日、チャットでの会話の中、彼女が俺の会社のそばに用事があると言った。

俺はその言葉を、「会ってみたい」というメッセージに受け止めた。

別段、会って何をするわけでもなく、俺は気軽に返事をした。

「じゃあ、お昼でもご馳走しようか?」

・・・


俺が待ち合わせの場所に着いたとき、彼女はすでに待っていた。

目印の週刊誌を持った女は、俺の想像をことごとく打ち破った。


つづく


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修一は響子を起こさないようにゆっくり起き上がると

テーブルの上のタバコに手を伸ばした。

響子は最後の姿勢のまま動こうとしない。

日頃の疲れのせいか眠ってしまったようだ。

修一はベッドに座ったまま手にしたタバコに火をつけた。


松井修一

証券会社に勤務する彼は今年42歳になる。

5年前、それまで務めていた銀行に見切りをつけ

今の会社に転職した。

不良債権処理と統廃合に明け暮れる今の銀行に、

彼は何の魅力も持たなかった。


彼は野心家というわけではなかった。

ただ、永久就職という神話が崩れた今、

いずれ自分の身にも訪れるであろうリストラを考えたとき、

若い内に転職を考えたほうが正解と考えたからだった。


銀行員時代に渉外の仕事を担当していた彼に、

新しい証券会社での窓口業務は慣れるまでに時間はかからなかった。

いや、むしろその逆でもあった。

窓口に訪れる小口の取り引き客には老人が多く、

説明などにもかなりの時間がかかる。

ときに頑固な老人たちは、自分の経験からの知識から抜け出せず、

新しい情報やシステムに興味を示そうとしない。

窓口担当の社員にも当然のごとくノルマがあり、時間をさいてまで

手間のかかる老人たちの小口取り引きに熱心になるものはいなかった。


修一の勤めていた銀行はその逆だった。

銀行業界での生き残りをかけて死に物狂いだった銀行は

「新規開拓」に全力を注いでいた。

1000円からの総合口座から5000円からの積立預金など

あらゆる新プランを登場させては新規獲得に躍起になっていた。


証券会社に転職した修一は今までの経験も助け、

小口取り引きの老人たちに親切に応対していった。

転職したばかりの新人社員として、それはほどよい「練習」でもあり、

誰も相手にしようとしない「お客様」の接客は新人社員の仕事であった。


小さいことも大きくばけることがある。

老人のタンス預金は、時に数千万にのぼることがあるのだ。

修一の客の中にも、そんな「ラッキー」が潜んでいた。

修一はその老人からの信用を得て、数百万の取り引きにこぎつけ、

短期間の内にその老人の預金口座を倍にしたのだった。

きっかけは単純だった。

老人が持ってきた怪しげな情報が、実は証券会社も把握していない

新情報だったのだ。

修一もそれに便乗し、2000万近い金額を手にした。


「う・・・ん」

響子がこちらをむいた。

自分の姿に気がつきたのか、シーツを抱き寄せ、胸を隠す。

隠れたのは胸のあたりだけで、艶やかな脚は修一を誘うかのように

くの字に曲げられ修一の側に伸びている。

「うふ ねむっちゃったみたい」

そう笑うと、響子の大きな眼が修一を見上げた。

 

つづく


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sampl1


天井に貼り付けられた鏡には、裸のままの響子の姿があった。

髪を振り乱し、小さく、つんとした顎を上にして、可愛い唇が開いている。

虚ろな視線が、鏡に映し出された自分を見下ろしている。

柔らかく、張りのある乳房とその中央に位置する小さな乳首が、

響子の身体の動きに合わせて、小刻みにバウンドする。

その揺れを楽しむかのように、大きな手がゆっくりと両方の胸を揉み上げた。

その手は、響子の乳房をわしづかみにし、下から上へとリズムよく動く。

指先が乳首を押し付け、その反応を楽しむかのように、それを繰り返した。


脚はM字に広げられ、細い足が宙を舞う。

脚の指の淡いピンクが、まるで蝶のように揺れていた。

張りのある艶やかな太股。

そう・・・それは男という昆虫を誘い込む食虫植物。

その奥に甘い密を濡らしながら、柔らかく艶やかな太股を広げ、

男の精液を吸い取る・・・


時折その脚は、昆虫を捕まえたかのように

両脚の間にうずくまった、男の身体を咥え込んだ。


昆虫の名前は修一。


M字に開かれた脚の付け根に、修一の頭はあった。

響子の秘所から溢れる液体を、修一の舌がすくい上げる。

その度に、響子の身体は小刻みにバウンドした。

下から上へ・・・

下から上へ・・・


部屋中に響子の声が小さく振える。

低く細い溜息と、甲高い獣のような叫び声・・・


修一の舌が、響子の秘所の上の・・・小さな突起物をとらえる。

響子は一瞬のけぞり、大きな悲鳴と共に修一の頭を両手で押さえた。

修一は何事も無かったかのように、その小さな突起物を舌でもてあそぶ・・・


舌で押さえつけ、上下に動く・・・

円を書くように・・・

強く・・・優しく・・・


跳ね上がろうとする響子の身体を、修一は両手で押さえつけ、

舌でもてあそんでいた「それ」を、いっきに吸い上げた。


い、いや!・・・だ、だめ・・・!!」

響子は全身をバネにしてのけぞり、震え、そして力尽きた・・・



つづく


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