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戀歌

三十一文字の戀物語

過去に揺れ未来に揺れしひとのこと 見守りて咲く曼珠沙華は 白


(再)
終わらない夢 追いかけて走り行く その行き先はきっと青空


雨が多いけれど
今日は前を向く
誘われて釜の底から見上げれど 勝ち負け意味なく花いちもんめ




私が子供の頃に遊んだ歌詞は
こんなでした


「勝ってうれしいはないちもんめ、負けてくやしいはないちもんめ、隣のおばさんちょっと来ておくれ、鬼がいるから行かれない、お釜かぶってちょっと来ておくれ、お釜底抜け行かれない、お布団かぶってちょっと来ておくれ、お布団びりびり行かれない、あの子が欲しい、あの子じゃ分からん、この子が欲しい、この子じゃ分からん、相談しよう、そうしよう」

地方によって違うのでしょうね

ふと…思い出したのでした
おかえり と 言えないままの唇に 鏡の中で紅塗りたくる

反比例する曲線の意味などを 今頃知りて この恋心
理由などないさ とアクセル踏み込めば 道端に揺れし 曼珠沙華の紅



紅色のその花は
視界の隅でもそこに咲いていることがわかる

いつのまに 茎を伸ばしたのか
いつからそこにいたのか
秋空の下の道端の木陰あたりに
ゆらと揺れている


理由など そこには ない

もういないひとを想う理由も  
ない



(推敲、再)