戀歌

戀歌

三十一文字の戀物語




   


 



穏やかに振り返るとき見えてくる くるぶし濡らす 潮の満ち引き




そこにあるものは

大切にしたいか したくないか それだけだ

どちらが わたし で どちらが あなた で あっても。


戀~ren~
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天使とか神の言葉を聞きしとき 君の帰りをそっと期待す



まだ
願っていてくれるでしょうか
手のひらの中の画面の花びらをなぞる指先 薔薇の香宿す




涙が止まらない日もある

幾歳を重ね 紡いだ愛たちに 傷つきながら青空目指す


奥底に眠らせたまま 初恋と言ひ聞かせなむ その誕生日



あの時を繰り返すよう 君はまた黙したままに視界から消ゆ



寂しさを知る目を我はくしゃくしゃの銀紙となり包みし聖夜

意識なきまま腕を差し伸べて引き寄せられる夜の揺り籠



枯れ果てた泉を満たす眼差しを受け入れている我は雌なり



鍵盤を追うようなぞる喉仏  時間(とき)も呼吸も止めし夕暮れ
涙雨 降る日も君の名を呼びて 信じて祈るその幸せを