自転車世界横断!!TERU-TERU project-Lake district in UK03

イングランドの北西部に広がるイギリス最大の国立公園は、
山々に囲まれた緑深い森林の中に無数の湖が存在する。

地形的に平坦で起伏の少ないイングランドにおいて、
ここ湖水地方だけは、大自然の中に様々な表情を見せる。

羊や牛達は広大な草原をゆっくりと歩き、
澄んだ空気は湖上では白く煙る霧を作り、
朝靄の中で湖は空をより青く映し出す。

ここを訪れた誰もが、その美しさを賞賛する事を裏付けるように、
湖水地方周辺の自然は、『ワーズワース』、『ビアトリクス・ポター』
をはじめ、幾多の作家や詩人に多大な影響を与え続けた。

湖水地方北部の『ケズィック』の駐車場で一夜を明かし、
翌朝から南北に広がる湖群をいくつか回った。

湖周辺には古くから作られた小さな町が数多く存在し、
現在ではホテルやペンションの数が急増しているものの、
昔ながらの趣は残り、味わいのある田舎町がそこにはある。

休日であった為に観光客の数が多く、トレッキングや
ウォーキング、サイクリストの姿をよく目にした。

早朝の湖は湖面が凍りついたかのように静かで、
磨ききった鏡のように風景を反射する。
逆さまに映る世界は空の高さと同じ深さまで、
どこまでも湖の奥底まで潜り込んでいた。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Lake district in UK06

ケズィックからすぐ近くにある、サールミア湖は
訪れる者も少なく、近くの農場に車を停めては、
牧草を食べる羊達を眺め、のんびりと時を過ごす。

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イギリスに対するイメージは人それぞれあると思うが、
意外にも自然が豊かで、都市的なイメージを持つ事は少ない。
一度ロンドンを離れてしまえば、あちこちに街は存在するが、
未だ多くの自然を有し、また自然を尊重し共存している。

都市の中においても、公園や庭で思い思いの時間を過ごし、
休日や休憩時間に、緑の中に身を置く彼等のライフスタイルは、
湖水地方やその他のカントリーサイドを訪れるとよく理解できる。

これらは現在の日本人にはあまり馴染みの薄い行為であり、
自然を心の拠り所としていなくてはそう言った習慣は生まれない。

僕も休日を公園で過ごしてみたりはしたのだが、
彼らの様に、長い時間何もせず芝に座っていることは出来ず、
なぜかソワソワと居心地の悪さを感じてしまう時がある。

ただ、こう言った大自然の中で、「何もしない事しか出来ない。」
と、言う環境に身を置くことにより、雑念や今日の予定すら忘れ、
風景の中に一体となって、時を過ごす事ができるのだろう。

ロンドンでの生活に慣れ、久々のカントリーサイドを訪れた時、
視界に飛び込んで来る雄大な自然と澄んだ空気の中で、
旅の再開が近づき、気持ちが高揚するのを感じたのであった。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Lake district in UK01
↑この湖はスコットランドのグラスゴー近郊にある
スコットランド最大の湖「ローモンド湖」の北部。
南北に長く40kmに渡り広がり、山々に囲まれた北部には
「妖精が住む」と詩に謳われている。

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ついに9月20日にクロアチアへと戻ります!
この後はハンガリーへ向けて中欧を走り抜ける予定。
しかし体が鈍ってるので、かなり不安が一杯です。