数日前の暑さが嘘の様にカイロの気温は下がり肌寒さすら感じる。
朝晩は上着が必要な程に冷え、雲は早く西から東に流れる。

ルクソールから戻った僕は再度『サファリ』に宿をとり、
日本から送られる仕事の素材を待っていたのだが、
宿のベッド選びに失敗し、南京虫とダニに体中を刺された。

二日後にデザイン素材が入ったので、仕事に集中するべく
ワンフロアー下にある『ベニス』へと宿を移したと思ったら、
チェックインするなり消毒スプレーを全身にかけられる。

カイロでの滞在は短期で済ませようと思っていたのだが、
仕事が入った事とネット環境が整っている宿がある為に、
あと数日はカイロにて生活する事となった。

しかし、数日滞在した今もこの街を好きにはなれない。
雑踏と騒音は止む事も無く、車は埃を巻き上げながら
クラクションを鳴らし混沌とした街を駆け抜ける。

店で買い物をするにも定価が無い為に、
ほぼ100%のエジプシャンはぼったくってくるので、
いちいち値段交渉をする必要があるのだが、
始めに法外な値段を提示されると買う気すら失せる。

こちらが「いらない」と言って立ち去ろうとすると、
半額やそれ以下になるのだが、その値段すら嘘である。

大体突然半額ってどういう神経してるののだろうか?
よけいに怪しく思うとは考えないのだろうか?

旅人の多くは始めはそれらに腹を立てるのだが、
そのうち飽きれて相手にしなくなるのだった。

日本語を話せる親切なエジプト人の宿スタッフ曰く、
エジプトの国民性らしいのだが、エジプシャンとしても
彼らのしたたかさに愛想を尽かしてしまうらしい。

宿周辺の土地勘はほぼ完璧に分かったものの、
そんな中わざわざ遠くまで足を運ぶ気にもなれず、
行くとすれば夕暮れ時にナイル河沿いのお店で
シーシャを軽くふかしに行く程度である。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-ベニス細川


先日は日本から請けた仕事を一つこなし入稿した。
ドイツ人とフランス人から依頼を受けていた仕事で、
クラブイベントのフライヤーデザインも入稿し終わり、
なんとも最近はデザインの思考回路に頭を切り替え、
納期と制作時間を考えながら日々生活している。

日本から請けた仕事も、僕が最も得意としていた分野の
グラビアデザインだったので、思いの外ブランクを感じず
楽しみながらデザインワークを進める事が出来た。

一線を離れて約1年が経ち改めて仕事をし直すと、
以前では見過ごしてしまう様な事も気付いたり、
写真が持つ微妙な空気感から、被写体の体温や
心理状態などが以前よりリアルに読み取る事が出来る。

思考のアングルが変わったのか増えたのかは不明だが、
ごく自然で素直に物事を考えられる様になったのは確かで、
旅した事で体に溜った様々な毒素が抜けたのかもしれない。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-カイロ職場


今も新たな素材を待っている最中で、
その間は本を読んだり昼食をとる。

『コシャリ』と言うパスタと米の混ぜご飯は、エジプトでは
最もポピュラーな食べ物であり、街中にコシャリ店がある。
はじめは単なる「炭水化物モンスター」と思っていたのだが、
最近では1日2回食べる程にハマってしまい、
スパイスを多めに調整し辛くするとより美味しく感じる。

馴染みの店もでき、その店には毎日通っている。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-コシャリ
↑コシャリ。通常オニオンフライ、レンズマメ、
ヒヨコマメがのっている。ソースはトマトベース。


嫌い嫌いと思っていたカイロの生活はいつまで続くのか?

しばらく居る事で善くも悪くも見えて来る所はあるだろうし、
本当の街の様子を実体験していると前向きに考えながら、
次の仕事を終えた後にすぐ旅立とうと思うのだった。


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