降り続く雨は止む気配も無く灰色が広がりを見せる。
小雨が降る中、北方右手に広がるマルマラ海を眺め、
その対岸の『イスタンブール』を想像しながら走った。
昼過ぎに『ヤロワ』に着いた頃には全身びしょ濡れで、
船に乗れば1時間で『イスタンブール』に着くのだが、
ショーウィンドウに写るあまりにも無残な姿を見た時、
「今日はこの町に泊まろう!」と、心が決まる。
いつの頃か忘れたのだが、僕は以前から妙に
『イスタンブール』に思い入れがある。
何かのTV番組で観た景色に憧れたのか?
何かの写真集を目にしたのか?
誰かの旅話を聞いたのか?
それすらも今や定かではないのだが
想い込みの様な憧れは未だに燻り、
三十路直前の好奇心を焦がし続けている。
そんな憧れの場所へ足を運ぶ際には、
「やはりまともな格好で赴きたい」と、言う思いもあり、
適当な宿を見つけ部屋に着くなり、汚れた衣服や鞄を洗い
来る「イスタンブール上陸作戦」へと用意を整えた。

↑『ヤロワ』は数年前に地震で大きな被害を受けたが、
現在は復興も終わり平穏な日常を取り戻していた。
町にはフットボールチームの大きな旗がいくつも掲げられ、
多くの商店が並び、新しいマンションが次々と建てられている。
結局翌日も雨は止まず、どうしようか悩んだのだが、
「小降りだし行ってしまおう!」と、自転車を港へと走らせた。
港に着きチケットを購入し船出を待つこと一時間。
車に混じり自転車を船へと載せて船がゆっくりと動き出す。

↑フェリーチケット。乗船料12リラ+自転車積むので4リラ。
乗客は皆慣れているせいか、食事をしたり新聞を読んだり
疲れている人は眠ったりと、思い思いの時間を過ごすのだが、
浮き足立った僕は落ち着かず、廊下をうろうろと歩き回り、
完全に怪しく挙動不審な人になっていた。
降り続いた雨のせいで海は荒れ波が高く、
窓の外の風景もどこか寂しげではあったが、
うっすら浮かび上がるイスタンブールの影に
妙にテンションが上がってくるのを感じた。
そして約1時間半で『イェニカプ港』に到着。
港から眺めた雨に濡れる『イスタンブール』は静かで、
目に見えない不思議なボーダーを越えてきたような、
中国の新疆へ入る時に『星星狭』と、言う場所で感じた、
「ここから先は遥か異国」と、思わせる感情を抱かせる。
憧れの地に降り立って何が感動したかは分からない。
着いた事の喜びも強大なのだが、
着いた事への安心感も同じ位に
大きかったのかもしれない。
胸の奥から沸々となにやら感情が順番待ちせずに
込み上げてくるのを抑えようとしているのか、
船から降りると妙に冷静な情景描写をしていた。
何はともあれ日本を出発して8ヶ月が経ち、ようやく
アジアとヨーロッパの交差点までやってきたのだが、
これからどうするかはまだ決まっていない。
とりあえず『イスタンブール』を深く体感する為に
2週間程滞在することにした。
「昔抱いた感情を思い出せるかもしれない」と、
やめていた煙草に一本火をつけて自転車を眺め、
雨が降り続く『イスタンブール』を
ゆっくりと走り出すのだった。




↑無事到着しました。
早速『鯖サンド』を食しイスタンブール到着を実感中です。
東西文化の交差点のここは、アジアなのかヨーロッパなのか
本当に分からなくなる程、様々な国の人達が訪れています。
書き留めていたけど記事にしてないものもあるので、
滞在中にまとめてアップするのでお楽しみに!
小雨が降る中、北方右手に広がるマルマラ海を眺め、
その対岸の『イスタンブール』を想像しながら走った。
昼過ぎに『ヤロワ』に着いた頃には全身びしょ濡れで、
船に乗れば1時間で『イスタンブール』に着くのだが、
ショーウィンドウに写るあまりにも無残な姿を見た時、
「今日はこの町に泊まろう!」と、心が決まる。
いつの頃か忘れたのだが、僕は以前から妙に
『イスタンブール』に思い入れがある。
何かのTV番組で観た景色に憧れたのか?
何かの写真集を目にしたのか?
誰かの旅話を聞いたのか?
それすらも今や定かではないのだが
想い込みの様な憧れは未だに燻り、
三十路直前の好奇心を焦がし続けている。
そんな憧れの場所へ足を運ぶ際には、
「やはりまともな格好で赴きたい」と、言う思いもあり、
適当な宿を見つけ部屋に着くなり、汚れた衣服や鞄を洗い
来る「イスタンブール上陸作戦」へと用意を整えた。

↑『ヤロワ』は数年前に地震で大きな被害を受けたが、
現在は復興も終わり平穏な日常を取り戻していた。
町にはフットボールチームの大きな旗がいくつも掲げられ、
多くの商店が並び、新しいマンションが次々と建てられている。
結局翌日も雨は止まず、どうしようか悩んだのだが、
「小降りだし行ってしまおう!」と、自転車を港へと走らせた。
港に着きチケットを購入し船出を待つこと一時間。
車に混じり自転車を船へと載せて船がゆっくりと動き出す。

↑フェリーチケット。乗船料12リラ+自転車積むので4リラ。
乗客は皆慣れているせいか、食事をしたり新聞を読んだり
疲れている人は眠ったりと、思い思いの時間を過ごすのだが、
浮き足立った僕は落ち着かず、廊下をうろうろと歩き回り、
完全に怪しく挙動不審な人になっていた。
降り続いた雨のせいで海は荒れ波が高く、
窓の外の風景もどこか寂しげではあったが、
うっすら浮かび上がるイスタンブールの影に
妙にテンションが上がってくるのを感じた。
そして約1時間半で『イェニカプ港』に到着。
港から眺めた雨に濡れる『イスタンブール』は静かで、
目に見えない不思議なボーダーを越えてきたような、
中国の新疆へ入る時に『星星狭』と、言う場所で感じた、
「ここから先は遥か異国」と、思わせる感情を抱かせる。
憧れの地に降り立って何が感動したかは分からない。
着いた事の喜びも強大なのだが、
着いた事への安心感も同じ位に
大きかったのかもしれない。
胸の奥から沸々となにやら感情が順番待ちせずに
込み上げてくるのを抑えようとしているのか、
船から降りると妙に冷静な情景描写をしていた。
何はともあれ日本を出発して8ヶ月が経ち、ようやく
アジアとヨーロッパの交差点までやってきたのだが、
これからどうするかはまだ決まっていない。
とりあえず『イスタンブール』を深く体感する為に
2週間程滞在することにした。
「昔抱いた感情を思い出せるかもしれない」と、
やめていた煙草に一本火をつけて自転車を眺め、
雨が降り続く『イスタンブール』を
ゆっくりと走り出すのだった。



↑無事到着しました。
早速『鯖サンド』を食しイスタンブール到着を実感中です。
東西文化の交差点のここは、アジアなのかヨーロッパなのか
本当に分からなくなる程、様々な国の人達が訪れています。
書き留めていたけど記事にしてないものもあるので、
滞在中にまとめてアップするのでお楽しみに!