秋も終わりを告げようとするコーカサス地方を少し南に下る。

アルメニアで採れる石は独特の淡く赤い色素を含む。
建物の壁は赤を基調とした複雑な濃淡を含むモザイクの様であり、
それらが街全体をロゼに染め上げている。

落ち葉が舞い散る歩道を歩き、冬が訪れを告げようとも、
『エレヴァン』はまだ赤く染まり続けていた。

エレヴァン06

山で囲まれた内陸国のアルメニアは、旅をするにあたっては非常に
身動きが取りにくい、複雑な袋小路のような場所に位置している。
西はトルコ東はアゼルバイジャンと国境を接しているが、長い間続く
民族問題の為に両国境は閉鎖中で、グルジアを南下するか、南東の
イランから入る他なく、この辺りを自由に行き来するのは不可能である。

グルジアでの戦争の影響を受けてか、元々観光客の多い地域では
ないものの現在は極端に外国人の姿を見かけることはない。
それでも人々は僕達のような外国人を見つけると、気軽に明るく声を
かけてきては楽しそうになにやら喋っている。
またアルメニアは世界で最も美人が多い国とも言われているが、
実際に街を歩くと、その噂以上にきれいな人が多い事に驚かされる。
そんな美人が多いせいか、心がきれいだと表情もきれいになる様に
コーカサス3国の中で最もフレンドリーで陽気な人が多い印象を受ける。

しばらく走りっぱなしで体も疲れているので、『エレヴァン』で少々
休息をとるべく、一泊約3ドルの通称「リダの家」に長居する事にした。
共同のキッチンもあるので、市場で買い物をすれば一日10ドル以下で
過ごす事も十分可能で、家の人も皆親切なので居心地が良さそうだ。

リダの家04
↑エレヴァン駅南側の細い路地を入り、大きな木が目印の十字路を右折。
左側グレーのドアから入る。
リダの家05
↑ドアの向こうはこんな感じです。
リダの家03

リダの家02

リダの家01


家の近くに学校があり、何の学校かは不明だが小学生から高校生位の
生徒が出入りしていて、すれ違うたびに声をかけられる。
日本では極端にマイナーであるアルメニアには我々が知らない事が多く、
予想以上に好奇心をくすぐる事もあり、これからの数日間が楽しみだ。

鮮やかに彩られた現在の『エレヴァン』を歩いていると、アルメニアが
辿った悲しく残酷な運命を感じる事はまず出来ないだろう。
しかし文化の成り立ちを知るにはまず歴史を知る事が必要不可欠であり、
滞在中には近郊にも足を伸ばしてみようと思う。

エレヴァン09

エレヴァン07

エレヴァン02

エレヴァン01

エレヴァン08

エレヴァン12

エレヴァン11

エレヴァン10


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↑近郊には世界遺産を含め多数の見所が点在してます。
アルメニア正教会の総本山『エチミアジン』には、ノアの箱舟の破片や、
ロンギヌスの槍が展示されているようなので早速確かめに行ってきます。