
ウイグル族を中心に、多くの民族が共存する『庫車(クチャ)』を歩くと、
商店の看板はウイグル語で表記され、民族ごとにデザインの違った
色鮮やかな衣装や帽子を身に着けている人々を目にする。
『クチャ』の中心部は開発が進み近代化されつつあるのだが、
少し外れると、そこには典型的なシルクロードの農村風景や、
イスラム文化を色濃く反映する集落が点在する。
中心部から西へ少し進むと、『クチャ大寺』と、言うモスクを中心に、
イスラム街が形成され、バザールは多くの人や車で賑わっていた。
中国式の民家とは違い、家の壁や門には個性的な色彩感覚で
細かい意匠が施され、イスラムの宗教観を表現している。
女性が頭に巻いているスカーフは色鮮やかで誰一人同じ物はない。
羊飼いの老人は数十頭の羊を鞭を使い自在に操りどこかへ導き、
大きな幹線道路からはいくつもの小道が枝分かれし、
石畳の路地と土レンガの外壁が、趣き深い雰囲気を醸し出していた。





ここに立つと『東トルキスタン共和国』が実際に設立されており、
中国を離れ国境のあやふやな国へと足を踏み入れた感覚を得る。
カメラを片手に街を自転車で散策していると、
人だけでなく彼らが作り出す街全体にも表情を感じ、
全てがフォトジェニックであるようにも思える。
居心地の良い『クチャ』の街も明日には出て更に西を目指す。
『カシュガル』までは天山山脈の南側とタクラマカン砂漠の
北部に挟まれて国道314号線が1000km以上続く。
砂漠ばかりの風景では飽ると思い、少しルートを北部へ変更し、
まずは300km先の『阿克蘇(アクス)市』を目指そうと思う。
バザールのあちこちでは『ナン』が次々と焼き上げられ陳列されている。
どんな旅路になるかは分からないので、非常食としても
明日の昼食としても重宝する大きめの『ナン』を吟味して買い、
再び街をのんびりと眺め風景を楽しむのだった。

↑自転車に乗っていた二人組み。スピードメーターに興味津々でした。


↑こちらも自転車少年。やはりスピードメーターが気になってます。
写真を撮られるのが好きで、結局ホテルの前までふらふらとついてきました。
こちらの人は大体一言めに「これいくら?」と、値段を聞いてきます。


↑民族衣装を身にまとうウイグル族の女の子。
↑今日は久々にマッサージでも行こうかと思ってます。