八月も半ばを過ぎたせいか空気がより乾燥し始め、
朝夕の気温が急激に下がってきたように感じる。

ウルムチからパキスタンの国境まで伸びる国道314号線を500km程進み、
今は『庫尓勒(コルラ)』と言う新疆のほぼ真ん中に位置する都市にたどり着いた。

新疆のダイナミックな風景の中に一本伸びる国道314号線は、
ハイウェイと一体化されており、広くきれいに舗装された道が続いている。
久々に荷物を積んで長距離を走る事に体はついてこなかったのだが、
無理矢理に幾重にも重なる山脈を越える事で、
あっという間に以前の感覚を取り戻すことが出来た。


強風地帯に林の様に立ち並ぶ風力発電のプロペラ達。
時速50kmで2時間かけて高低差1000mを駆け下りるダウンヒル。
その直後に1700mの山脈を数時間かけてひたすらに越える。
国道がハイウェイと一体化しているので野宿も出来ず、
日が落ちて真っ暗の中、小さな町になんとか滑り込む。
何も無い辺鄙な町で雨が降って2泊するが良い休憩になる。
一日に3回は職務質問を受け、毎回同じ事を答えることに飽きる。

この5日間位でも毎日何かしら起きるトラブルや予想外の出来事に、
旅の醍醐味を再認識しながら楽しみに変わって行く事を感じている。

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しかしここに来て、公安からの職質の回数が急激に増えた。
ひどい時は道路上で2時間近く拘束され、
全ての荷物を広げられ更にパソコンの中身までチェックされる。
宿の部屋で休んでいても突然訪問してきてパスポートをチェックされる。
どこから来てどこへ行くのか?仕事は?旅行か?一人か?このバッグは何だ?
毎回同じ質問をされ、当然毎回同じ答えをくりかえすのだが、
最終的には警官は親指を立てて「お前すごいよ!」
と、これもまた同じようにほぼ全員が応援してくれる。
応援されるのはうれしいのだが、このやり取りはいい加減飽きてくる。
この辺で悪戯に全く違う答えを返してみようと思うのだが、
後々面倒な事になると余計に面倒なので、諦めながら職質を受ける。

「この人は大丈夫」的な証明証でも発行してくれ!と、真剣に思う。

まあこのご時世、この新疆において、この格好で走っていたら仕方ないか…

それとつい最近までは都市部であっても外国人宿泊許可の無い
安宿にも適当に泊まれたものの、今はことごとく宿泊を断られ、
何件も訪ねた後、外国人が泊まれる高めのホテルへ通される。

昨日は『焉耆』と、言う少し大きめの街で数件の宿を回ったがことごとく断られ、
公安に連れて行かれ1時間の職質を受けた後、一泊80元の宿に通された。
今日もコルラに着いてから20件以上も宿を回ったのだが全て断られてしまった。

厳しくお達しが出ているのか?宿側がトラブルを避けているのか?
一泊100元を越える宿泊費は日本の感覚でいると安く感じるが、
この旅においてはかなり厳しいので、なるべく都市部での滞在を避けようと思う。

中国西部の緊張感が高まっているのを肌で感じるのだが、
こんな状況の中を慎重に進みながら、面倒なトラブルを楽しんでいるのであった。

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↑『焉耆』に隣接する『博湖』。琵琶湖の1.5倍の面積がある。
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↑岩山の向こうに広がるオアシス都市『庫尓勒(コルラ)』

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体力が尽きていた事と、ネット環境が無かった事で更新が遅れました!
何とか無事に走り続けているのでご安心ください!
そして新たな展開を乞うご期待!!