昨晩も寝つきは悪かったものの、一晩休んだおかげで大分体は楽になった。
9時頃に目が覚めお茶を飲み、しばらくぼんやりとまどろんでいたが、
空腹感に気付き、何か食べるついでに街を散策する事にした。

平涼市
↑大きな街なのだが、交差点を堂々と牛が渡ります。


昨日知ったのだが、今いる『平涼』と言う街は、
黄帝と仙人の広成子が会ったという伝説が残る崆峒山が有名で、
中国3大宗教の一つ「道教」の聖地であるようだ。(他に儒教、仏教)
ピンとこない方もおられると思うが、太極拳の「太極図」、
日本では陰陽道がその流れである。
不老不死や、仙人になる事を究極の目的とし、
「道」のしんにょうは終わりを、首は始まりを示し、
一つの字で対極にある二つの要素を表わしている。

平涼博物館
↑博物館の敷地内に建つ印象的な塔『明大』と書いてあった。


街を歩いていると全くそんな事を感じさせる気配はなく、
むしろ今まで以上にイスラムの雰囲気が漂っていて、
街には寺やモスク、あらゆる人種が共存しており、
明らかに今までの中国とは異なり、どこの国かわからない印象を持つ。

平涼の通り
↑色々な人種が集まり、色々な物を売っています。


昨日甘粛省に入ってから、本当に突然そんな印象を受けた。
自転車で走ってきたので肌でその雰囲気を感じるのだが、
まずは、町の間隔が一気に広くなった。
走っていて少々休憩したり、水を買いたす時などに立ち寄る町や村が、
今までなら10キロ毎ごとにはあったものの、30キロ程なかったりする。
道が延々と続くだけで、そのあてすら分からない状態だった。
それと、道路の看板で「次の町まで何キロ」と、いった表記がほとんどなく、
地図を頼りに進むのだが、小さな町など地図には載っているわけもなく、
残りの水のペース配分に注意しながら進まなくてはならない。

次に山の形とそれらが見せる景色が変わった。
これは一目瞭然だったのだが、山には当然のように木が植えられ、
この季節青々と緑が茂っているのだが、甘粛省に近づくにつれ緑が減り、
粘土質で茶色の山肌ばかりが目立ってくる。
それと同時に山をくりぬいて作る石窟住居や、石窟寺院が次々と現れ、
見渡す限り、全ての山はすべてそれらの作業が施されている。
一つ掘るのにも途方もない労力を必要としそうなものが、
視界のすべてを埋め尽くす光景は、ここでしか見る事が出来ないだろう。

しかし、これからまだまだ甘粛省は続く。
中国の地図を見てもらえればわかるのだが、
中国には沢山の省や自治区が存在するものの、
真ん中あたりで西と東に分けると、ほとんどが東に集中している。
省の大きさも東の方が細かくいくつかに分かれるのに対し、
西はかなり大雑把なものだ。
僕が今いる甘粛省は日本と同じくらいの面積があり、
これからしばらく1500キロ程は甘粛省を走らなくてはならない。
そんな長い付き合いになる事も考え、地図を買い直し
お茶をしながら、のんびりと平涼の街を眺めるのであった。

甘粛省地図
↑地図は必須アイテム!これがあると一安心です。

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