遂に念願の兵馬俑へ行くことができました。
中国には数え切れない程の見どころがありますが、
その中でも、自分の行きたい観光名所トップ5に入る場所でした。
朝8時に出発し、現地の中国人と同じツアーに参加したのですが、
もちろん中国語の分らない僕は、ガイドさんの説明を聞いているのですが、
何言っているのか全く分からず、しかし何となく音でこんな事言ってるな~
みたいな想像の中、頭の中は終始フワ~っとした感じで包まれていました。
まあ聞いて分ったとしても、別に実は詳しく理解できるわけでもないので、
別にいいやと割り切ってついて行きました。
これらのツアーの良いところは、重要な観光地を抑えつつ、
日本のガイドブックに載っていない場所に行ける事なのです。
(しかし一体そこがどこで、何なのかは分かりません。)
ツアーの目玉は、なんといっても世界遺産の『秦始皇兵馬俑博物館』です。
しかし、そこへ最後に訪れるまでに5つ程の観光地、土産屋をまわります。
1.『臨潼博物館』
↓
2.西安事変の現場
蒋介石が実際に使用していた執務室が残っています。
その道すがら戦車や大砲が置いてあります。
↓
3.『華清池』
ここはガイドブックに載っていました。
2700年前に発見されていた温泉地。歴代王朝によって離宮が建てられて、
その中には数々の浴槽が造られている。その中には太宗皇帝専用の『星辰の湯』、
楊貴妃専用の『芙蓉の湯』などがあり、今は水や湯はひかれてはいないのだが、
歴史上の人物がここで実際に湯につかっていたのですが、
それを思うと妙に不思議な感覚です。

↑楊貴妃専用の『芙蓉の湯』。
↓
4.『秦陵地宮』、『秦始皇帝陵』
始皇帝陵は言ってしまえば古墳で地味です。
その近所に始皇帝陵の内部を再現したテーマパークが『秦陵地宮』
↓
5.玉石の博物館&土産屋
陜西省は玉石の名産地です。中国4大名玉のうち2つが陜西省産なのです。
↓ 遅めの食事の後、やっと
6.『兵馬俑』!
この日の気温は32℃。もう大分みなさんお疲れで、僕もすでに眠いです。
しかしそんな事を言っている場合ではなく、
念願の兵馬俑を前に少しドキドキしていました。

↑始皇帝の像がお出迎え
外から見ただけでも相当な敷地面積で、展示スペースははるか遠くに見えます。
エントランスでチケットを入れてから20分くらいは、
広大な敷地を歩かなくてはいけません。歩くのが嫌な人は
ゴルフカートのようなもので移動するのですが、微妙な値段を取られます。
周りを見渡すと、平日であると言うのにかなりの数の観光客で、
中国人と同じ数くらいの欧米人も観光に訪れていました。
日本人も混ざっているかと思いきや、見つけたものの50代で7人程の
小ツアーが一組あっただけでした。(他にもいたかもしれませんが…)
あわよくばそこにこっそり忍び込もうと言う作戦を諦め、集合時間まで
一人ふらふらと兵馬俑を歩き回ります。

↑兵馬俑のチケット90元。
遺跡は1974年に井戸を掘っていた農民が偶然発見しました。
始皇帝の墓陵を守る目的で造られた兵士や軍馬の等身大の素焼きが、
縦横に数千体並んでいるのですが、塗装が施されていて、一つ一つが
違った表情、違ったポーズをしていると、言う凝った作りをしています。
まだ発掘のすべてが終了したわけでもなく、修復作業もまだ途中段階である。
そんな予備知識は持ち合わせていいたのですが、実際の遺跡を目の前にすると
その巨大さと、意匠の細かさ、その数に圧倒されます。
よくテレビやガイドブックに載っていて目にする兵馬俑は、
現在3つある展示スペースのうち、1号坑の半分部分なのですが、
それだけでも何百体の像が並んでおり、入口から30メートルほど進み、
突然広がる兵馬の像を目の前にすれば、「墓陵を守る」と、言う目的が
強ちおかしい事でも、オカルト的な発想でもなく、
始皇帝は死後もこれらに本当に守られている事を実感する事が出来ました。

↑一号坑。発掘現場をそのまま活かし、屋根がかけられています。

↑ガイドブックには撮影は厳しく規制とありましたが、
すべての展示スペースで、ビデオも写真も完全に撮影フリー状態でした。

↑外に出され展示されているもの。意匠は一つ一つ本当に細かいです。
広大な中国を統一し、自らの死後をも考え墓陵を作り、兵馬俑を構えた始皇帝。
その命令により、これほどまでの規模を誇りながら素晴らしい造形美を保って
造られた数千体の兵と場軍の像。
現代では到底考えられないような強大な思想や、念や、エネルギーが
『兵馬俑』と、言う遺跡となって現実に目の前に存在する事で、
そのパワーに圧倒されるのか、少し頭が痛くなってきました。
その後もしばらく博物館の中を行ったり来たりしながら、
これらを作った者たちの気持なんかを考え、物思いに耽っておりました。
この『秦始皇兵馬俑博物館』はまだこれから発掘と修復作業が進みます。
あと何年後に完全な姿になるのかは不明ですが、
またいつの日かここに来る事を誓い、兵馬俑を後にしました。
何の順位か分かりませんが、まあよしとしよ~。