南陽から西へ120km程行った『西峡』と、言う町にいる。
町の近くには大規模な何らかの工場がいくつか存在する為、
大きなトラックがひっきりなしに往来し、大量の埃を巻き上げる。
今日の曇り空とあいまって、空気に幾重にもフィルターがかけられ、
ピンボケした太陽を、逆にはっきりと確認する事が出来た。
今日の朝走り出す際に、天気が微妙な感じであるのには気づいていた。
とりあえず、行けるところまで行く事に決めて、
雨が降るか降らないかのギリギリの天気が続くなか、
南陽で3泊の休養を取った僕は、時速18kmでぐんぐん進んだ。

↑今日はどこまで走れるのだろうか!?
予定していた町を2時に過ぎ、迷う事無く目的地を
さらに先の『西峡』に切り替え、自転車を走らせる。
旅は、その時々の判断で幾つもの道筋を選択する事が出来る。
予定外の出来事は旅の醍醐味であり、旅を楽しむ為の悪戯なのかもしれない。
性格上の問題なのか、そんな事ばかりしたくなる。
しばらく走ると、周囲に山々が迫ってきている事に気がついた。
標高が高いせいか、霧が濃くなり500m先辺りはもう何も見えない。
視界が全くなくなる程の霧にはならなかったものの、
一番霧が濃くなった時は、100m先辺りまでしか視界がなくなり、
道路の端をゆっくりと走らざる負えなくなった。
そんな霧の中を約40km走り、午後5時に到着、宿さがしの為
街を軽く一周した後、適当な宿にチャックインした。
山の中に存在する、中国ではどこにでもあるごく普通の町だ。
メインストリートにはいろいろな店が立ち並び、屋台は活気で満ちている。
シャワーを浴びさっぱりとした僕は、夕食に油っこい牛肉炒飯をたいらげ、
小一時間ばかり町を散歩した後、宿に戻った。
河南省での最後の宿になる『西峡』の町。
明日はついに『西安』のある陜西省に入るのであった。

↑霧が目の前に迫った時は正直少し怖かったです。
行くかどうか悩みました。

↑『西峡』の町。ちょこっと哀愁漂う風景にも感じました。