南陽の街を西から東へ「白河」と、言う大きな河が流れている。
近年発展著しい南陽市は、鉄道や空港の整備が整っており、
交通の要所としても注目が集まってきているようで、
この「白河」を利用し、大規模な水上航路も計画されているらしい。

現在1市2区10県を管轄し、人口1,000万人を超える南陽市は、
面積と人口を見れば、中国でもトップ5に入る程の大都市である。
その歴史も古く、漢代の武帝が当時中国第2の大都市に築き上げた.
と、されている。三国志で有名な諸葛亮孔明、蜀漢の老将軍黄忠と、
いった人物も輩出しているのだ。

また天然資源、鉱物資源にも恵まれており、
油田は中国4大油田の一つである。
南陽独玉と言う名産物は中国4大名玉の一つであり、
金、銀、銅、鉄、大理石、御影石なども大量にとれる。
温暖で四季あり、雨量も安定しているので農作物もよく獲れる。

大河の周辺には古代より文明が栄えるものだが、
広大な盆地の中に数千年前より栄え続けてきた「南陽」は、
自然の恩恵を十分に受け、現在も更に大きく発展を続けているのだ。

外国からの資本も積極的に受け入れ、町中にはファーストフード店や、
ファミレス、喫茶店、ブランドショップなどもよく目にする事が出来る。

ガイドブックにも大きく取り扱われることもなく、
街の造りとしても、他の都市のように高層ビルが立ち並ぶわけでもない。
割と地味な地方都市のような形をしているのだが、道や建物は整備され、
中心街のショッピングタウンは、古い中国の街並みを再現しているのか、
石煉瓦造りの建物で統一され、歩いているだけで観光している気分になる。

南陽広場周辺
↑おしゃれなお店が並んでいます。
南陽府署
↑この建物にテイストを合わせているのか、
周辺の建物はすべてこんな感じで統一されています。

歴史、自然、資源、都市をすべてあわせ持つ「南陽市」
中国の新たな国際都市としての発展を遂げようとしているのだが、
やはりここからが中国が持つ、抜け切れない「チャイニーズクオリティー」

持ち上げてから落とすわけではないが、街を歩けば気づくことが多い。
田舎の町に比べれば格段に少ないが、道や川へのポイ捨てがまだ目立つ。
老人や中年の年代がやる事が多いのだが、若者も行う時がある。
飲食店では順番など気にせず、横から次から次へと割り込もうとする。
文明国では考えられないが、ファーストフード店の床に痰を吐くのだ。
これらの事に店員も注意をせず、ただ床の掃除を後でするだけ、
捨てる人は捨てる人、掃除する人は掃除するする人と、言ったところである。
昨晩の事だが、割り込みがあまりにもひどく、
ファーストフード店の中で怒鳴ってみた。
店員と割り込み客数人は一瞬黙り込み、僕は彼らを後ろに並ぶように促し、
また店員にしっかり順番を守らせるように注意した。
周囲は「突然来た日本人だか韓国人が何をやらかしたんだ」
と、言った目で見ていた。

まだまだ彼らには早すぎる事が多すぎるのかもしれない。
大河「白河」は遠目には綺麗だが、河に流れ込む堀にはゴミが散乱し、
火をつければ引火するのではないか?
そんな事を思わせるような悪臭ガスを放っている。

現在、中国で行うオリンピックに関して様々な批判が集まっている。
大気汚染、水質汚染、マナーの問題、まだこの国には早すぎる。などなど…
確かに国際社会にアピールできるプラスの部分は極端に少なく、
いかにして荒を隠すかで精一杯と言ったところだ。

しかし考えてみれば、数十年前の東京オリンピックはどうだったのだろうか?
あの時代の日本は、グローバルスタンダードを確立していたのだろうか?
オリンピックによって様々な事が改善され、改革されたのではないだろうか?

「北京」と、言う大都市だけをを見て、
中国全体を象徴する事は到底不可能ではあるが、
北京オリンピックを機に中国が、変わろうとしているのは事実である。
街中には真新しいゴミ箱がいくつも設置され、オリンピックのマスコットを使った
環境問題を改善する為のポスターや広告を目にする。
あとはそれをどう有効活用し、状況を変えてゆけるかが課題なのだと実感する。

国際社会が「北京」でのオリンピックを選んで、
それが実行されるのであれば、
そこで存在する様々な問題に対して、
国際社会はしっかりと批判するべきであり、
決してないがしろにしてはいけない、義務なのではないだろうか?

昨晩のような出来事は中国ではよくあるが、当たり前としてはいけない。
そんな気持ちが、街や水を著しく汚している事につながっているからだ。

つい先程も白河沿いを散歩していて、ゴミだらけのどぶ川を目にした。
ゴミはそこに設置された柵に引っ掛かり、汚れた水だけが
約100メートル先の白河に流れこむ。

南陽どぶ川
↑とんでもない悪臭を放っていました。

周囲には屋台が数店出ており、南陽の市民が休日を楽しんでいた。
公安と書かれたパトカーの傍で警察官2人が何かを食べていて、
食べ終わった串を平然と川に投げ捨てたので、
「中国って国はゴミ箱なのか?あんたらがそれをしてはいけない。」
と、ジェスチャーとつたない中国語を駆使して訴えかけた。

オリンピックまであと少し、なにがどこまで変わるのだろうか?

中国の地方都市を代表する古都南陽は、その姿を象徴するのかもしれない。

南陽の河辺
↑川沿いで昼寝して休日を過ごす人。
南陽白河
↑遠目で見ると本当にきれいで落ち着いた光景です。
これが清流だったらこの何十倍も気持ちが良いはず。

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