元々、お母さんとは仲良くなかったんだよね。
だってすぐ怒るし、私が誰か好きになってもその人のケチつけるし。
嫌なんだよね、そういうの。
それを奈那子に相談したことがあるんだ。
そしたら奈那子は親身になって考えてくれた。
「そういう時は、無理に仲良くしようとするから、疲れて、またイラッとくるわけじゃん。だったら、無理しないで、ちょっと離れたら良いと思うよ」
という答えをいただき、私はその通りにした。
そしてBUMPにハマった私は、BUMPをきっかけにお母さんと仲良くしようと思ったんだ。
そしたら逆効果で……。
BUMPとお母さんは合わなかったらしく、お母さん、私にうんざりしちゃって。
それであまり話さないって感じになっちゃった。
でも頼れる友達もいるし、大丈夫。
「見えない壁で囲まれた部屋~♪」
メールの着信音が鳴る。
見ると、奈那子の彼氏の宏樹だった。
宏樹はLINEをやってないので、メールで話す。
「あのさ、奈那子にLINEしてくんね?」
「えっ、どうしたの?」
「いや、なんかさ、1時間前くらいから返信来ないから」
宏樹のメール、返信早っ。
えっ、それより1時間前って、完璧に家にいるはずなのに……。
「わかった、LINEしてみる」
「うん、頼んだ」
そして私はLINEで奈那子に話かけてみた。
「奈那子」
するとすぐに返信が返ってきた。
「何?」
「宏樹となんかあったの?」
少し戸惑ったのか、返信が遅れたが、ちゃんときた。
「だって最近、宏樹浮気してるっぽいんだもん」
「えっ!?何でよ」
「だって、宏樹最近、返信遅いから……」
確かにいつも返信早いからね。
2人とメールしてたら遅くなるだろうし……。
「わかった。タイムスリップして見てくるよ」
「えっ、出来るの!?写真無くても」
「出来るよ、信じて」
「うん」
それから私はいつの宏樹を見たら良いか聞き、2日前の今くらいの時間にタイムスリップすることに決めた。