穂高エリアに今シーズン、初めて訪れた。


針山地獄というイメージの剱岳エリアとは違い、穂高は明るく華やかな雰囲気を持っている。

穂高稜線は登山道から外れたら脆い部分が多くて

隠れる場所が少ない影響か、休憩できるポイントには紙付の人糞が何箇所かあった。


紙くらいは持ち帰りして欲しいものだし、糞はせめて埋めて欲しい。


土日絡みだったせいか、登山者も多い。

鎖場は渋滞するほどではないが、すれ違いや追い越しに気をつけねばならなかった。


グループのリーダーが「三点支持で!」と何度も初心者に注意しながら歩いていたが、右足に荷重したまま、左手で上を取りに行こうとしてバランスを崩したり、なかなかスリリングだった。


三点支持という言葉は良く聞くが、キチンとできている人はあまりいない。

山岳ガイドを名乗る方でも怪しい人は良く見かける。


ハシゴであれば、手順が狂ってもなんとかなってしまうが、丸くなった岩や磨かれた岩、濡れた岩などは三点支持という意識よりバランスを崩さない手順の方がずっと重要だ。


ボルダリングジムで良いので、ある程度クライミングの形というものをマスターしておくと安全性もスピードも向上する。


ガセネタ満載のYouTubeを見る時間があったら、30分でもボルダリングジムへ行った方が良い。

自転車と同じで、身に付いた動きを身体はなかなか忘れないものだ。


逆に言えば、間違った動きを身に付けたら、治すにも時間が掛かる。

初めは、クライミングをやっている人に習うべきだ。(昔はやっていたという人の話は聞かない方が良い)