台風10号は寒冷渦に引き込まれ、偏西風に乗れず、行き先を失ったかのようだ。
自然災害の可能性がある場所には近づかないこと。
それを示すことも山をガイドする者の使命だと思う。
我々はそこを間違えたら一発アウトだ。
ガイド業務再開までには長期戦となりそうだ。
ガイド15連勤だったはずが、いったい何連休となるのやら…。
朝3時に目を覚ましたら、即ガイド面して仕事する生活に慣れた心身には持て余す時間だが、良い休息日と考えよう。
この台風騒ぎが終わったら、山は一気に秋へ向かうことだろう。
夏の喧騒が過ぎた後に輝く秋の剱は美しい。
人生も山も秋にこそ華がある…ような気がする。
身体も、精神も、いろいろとんがっていた頃があって、大切なものを失ったから今がある。
今までの出来事を踏まえて新境地に挑み続けたいと思う。
再開はいつも眺めているこの山から左へ行く予定だが…。
あー山が懐かしく思えてきた。



