憧れのルートに向かって真摯にトレーニングする人が減っている気がして寂しく思います。
北鎌に行きたかったら、八ツ峰に行きたかったら。
もっと憧れて欲しいなと思います。
「どこか連れてって欲しい」的なガイド依頼が増えて寂しく思います。
私を懇意にしてくれているお客様達は、嬉しいことに10年以上のお付き合いで、常に目標を持ってその山を登るために一緒に頑張っています。
私も付き合いが長いので、その方々の体力や知識、持っている装備、持っている病気、さらに人生背景まで理解した上で、山をガイドできるのでお互いの信頼関係が強くあります。
そんな関係をたくさん持っている私はガイドとして、とても幸せです。
でも、ここ何年か、今週はこのガイドと来週はまた違うガイドと、再来週はお友達と。
それで、八ツ峰に参加して来てもまったく歩けないので、よほどの好条件でもない限り行けるはずもなく、現地でルート変更か敗退という事態がよくあるのだ。
そういう方に限って、付き合いが広く、発信力も高いので、ガイドに対しての悪口があっという間に広がるのだ。
様々なガイドと山を共にしての自慢話は、ウンザリ。
私達はタレントではない。
タレント性を売りに仕事してるガイドさんもいるので、私はと言い換えます。
そのガイドと登ることが嬉しくてFBにアップして自慢して、何が楽しいのか。
ガイドに憧れないで、山に、そしてルートに憧れて欲しいな。
私は5時間で登るべきルートを8時間掛けて登るガイドはしません。
ガイドもクライアントも危ないからです。
準備が出来ない方はガイドしないよう心掛けています。
もっと山に憧れて、畏敬の気持ちを持って山に来て欲しい。
そっちの方が、想い出に残る山になると思います。
まあ、人それぞれなのですが。
私のワガママかもしれないですが。