エドワード・バーン=ジョーンズ 「プシュケの結婚」 Psyche's Wedding 1895年 ベルギー王立美術館
何が好きかって、これが一番好きかも。タイトルに使われた結婚式の華やかさが一切ない。儀式が執り行われているのだ。古楽器から、結婚行進曲が聞こえてきそうだろうか。
僕にはレクイエムに聞こえてきそうだ。 エロス(クピド)が人間界のプシュケに恋をし、企んだのが「花嫁にはならぬ運命の娘を山の頂へ生贄として捧げよ」とプシュケの両親に神託をわたした。
彼女は人間界から天上界の人になる。永遠の命と蝶の羽をもらったプシュケだが人間界の命が終わったことになるのではないか。
プシュケには蝶という意味のほか魂という意味がある。彼女はエロス(愛)の生贄となったのかもしれない。
さてこの次に紹介する12連作の「クピドとプシュケ」の一番最後にアップした画像と比べてほしい。ほとんど同じスタイルである。ただタイトルが違うのだ。
連作では「The King and other Mourners abandon Psyche to the Monster」となっている。王と嘆く人々(弔問の人々)に決別し生贄となる(魔物のもとへ行く)プシュケ」で、連作では第ニシーンを、バーン=ジョーンズは、「プシュケの結婚」とした。たしかに物語ではクピド(エロス)とは結婚するのだが。
ということは、これは第ニシーンと最後の祝宴を重ねて描いたものではないだろうか。この「結婚」と意味するものは覚悟の「生贄」、つまりある意味、「生贄」になる相手との結婚である。それは新プラトン主義の「不滅」を意味しているのかもしれない。人間界から生贄として神に捧げられるプシュケ。天上と地上の儀式。
不滅とは命の不滅ではない。永遠に名が残る、子孫が続くなどという、プラトンの饗宴で語られる不滅である。
この作品はいろいろな解釈が生まれてくる。そこが好きなのかもしれない。
クピドとプシュケ(エロスとプシュケ)の物語はこちら。
エドワード・バーン=ジョーンズ 連作 「クピドとプシュケ」 1922年 バーミンガム博物館&美術館
これらこれらはパレス・グリーンのフレスコ画だったらしい。あともうニ枚。プシュケの重要シーン。
ちなみにあと二点(1シーン)は楓のブログ
にてアップ(26日0時アップ予定だって)。それは物語の1シーン。彼女が画像を使いたいってさ!
さて最期の「プシュケの生贄」とベルギー王立美術館の「プシュケの結婚」を比較してみて。
バーミンガム博物館&美術館の「クピドとプシュケ」のようなバーン=ジョンズの連作には こんなのがある。
「薔薇物語 」
「ペルセウス 」
「聖ゲオルギウス 」
「天地創造」の6日間エドワード・バーン・ジョーンズ 「クピドとプシュケ」(エロスとプシュケ)
プシュケをみつけたクピド 今日は急いで書き上げたので、この作品は後日気に入った画像に変更。
このシーンはヴィーナスが嫉妬して、エロスに醜い男を愛するように矢を打てと言われて来た所だろうか。手に持つ矢がクピド(エロス)にささり、プシュケに恋をする場面だと思うが。
大英博物館のほうは、プシュケが眠る噴水の水が描かれている。
エドワード・バーン・ジョーンズ 「プシュケを見つけたクピド」 1866年 大英博物館
全体像はクリックしてください。
バーン・ジョーンズの複数ある作品をアップしているが、あまりにも多い。
クピドとプシュケのシリーズはとくに何枚も描かれているようだ。
クピドとプシュケの物語は↓
ちなみにマンチェスター美術館には「セカンドバージョン」があるというが、どれなんだろうか。美術書には画像がなかった。ポスターは参考にならないな・・・。イメチェンしてて。
次の作品、大英博物館の作品同様に噴水の水が流れているが作品の右端にみえる。この作品は実際に鑑賞していない。
ちなみにバーン・ジョーンズの「プシュケを捉えるクピド」はこちらの記事
エドワード・バーン・ジョーンズ 「プシュケを見つけたクピド」 1865年
マンチェスター美術館にある「プシュケをみつけたクピド」(プシュケをみつけるクピド)のセカンドバージョンが、このエール大学英国美術センター所蔵のもの。
テキストリンクはポスター画像やサイトでよくみかける色質だが、記憶では今回使用したものがオリジナルに近いと思う。
マンチェスター美術館の「クピドとプシュケ 」(←ポスター画像にリンク)だが、ほかのサイトでは僕の画像と色質が違う。あれはこのエール大学所蔵の作品 とポスターの色質との違いなんだ。
エドワード ・バーン・ジョーンズ パーンとプシュケ
ヴィーナスから天上、地上、冥界の試練を与えられたプシュケ。水を計るよう言われたが失敗ばかりでパーンが助言しているところだと思われる。
プシュケを運ぶクピド
ほかに制作年が不明の個人所蔵の作品もある。これらの作品はバーン・ジョーンズがモリスの抒情詩「地上楽園」に収めた「クピドとプシュケ」の挿画を下地として描いていったものだと思う。
クピドとプシュケ(エロスとプシュケ)の物語はこちら。モーリス・ドニ クピドとプシュケ の物語 連作
エドワード・バーン=ジョンズ 「ヴィーナスの鏡」
ウィリアム・モリスの「地上の楽園(The Earthly Paradise)」の挿絵「ヴィーナスの丘」を下地にした作品。1877年のグロヴナー・ギャラリーの開館記念美術展に出品した。
エドワード・バーン=ジョーンズ 「鏡のヴィーナス」は二枚の作品があるが、連作の「ピグマリオン」も同じく差作品ある。
エドワード・バーン・ジョーンズの描いたヴィーナスは多く、次の記事から連作「ピグマリオン」のニ作品、ヴィーナスの描かれた作品を鑑賞できる。
記事 「エドワード・バーン=ジョーンズ ヴィーナス巡り 」 これはすごい。
記事 「エドワード・バーン=ジョーンズ ヴィーナス賛歌 」
記事 「エドワード・バーン=ジョーンズ ヴィーナスの誕生(海から上がったヴィーナス 」
プラトンの「饗宴」でも語られているようにニ柱のヴィーナス像
たぶんグルベンキアン美術館の「鏡のヴィーナス」を地上のヴィーナスとして描き、個人所蔵の「鏡のヴィーナスは天上のヴィーナスとして描き分けたのかと思っている。
鏡は「人生の三時代」をあらわしたり、「ヴァニタス(vanitas)」の象徴でもある。水に写る姿をルーベンスらが描いた「鏡のヴィーナス」と同じタイトルにしている。
記事 落日の寓意画
記事 Memento Mori~「Danse macabre by アンリ・カザリ
記事 「鏡のヴィーナス 」
エドワード・バーン=ジョンズ 「愛の歌」 なぜだか英国人に人気のある作品。なぜ・・・。
愛の歌の 最初のヴァーションがこちらで、手にもつ詩歌集は鑑賞者にみえるように描かれている。メトロポリタン美術館の作品と比べて、古楽器を弾く二人の顔が曖昧に描かれている。
たぶんこの女性はマリア・ザンバコではないだろうか。赤毛のエキゾチックなギリシャ人。
メトロポリタン美術館所蔵の「愛の歌」(セカンドヴァージョン)は、その二人がはっきりと描かれているが、この製作途中に、バーン・ジョーンズが駆け落ちの約束を果たさなかった1869年に入水し自殺未遂をはかった。(オフィーリア・コンプレックスっていうもんですか?)
タペストリー
また円卓の騎士のタペストリー。バーン=ジョーンズの1896年のデザイン。騎士の盾の紋章で誰かがわかるはずだが、今日はとりあえず画像をアップだけでご勘弁。
教会の扉の前は、まるで「いばら姫」のように階段にまで覆いかぶさっている草木。
騎士団の盾が樹木に掲げられている。当時はみんなそうだったのか?バーン・ジョーンズの「いばら姫」で王子がいばらの森にはいる場面では、眠っている騎士たちの盾が木にかけられていた。
バーン=ジョーンズ タペストリー、パネル編

























