食べ物のありがたみと、ハートフルコミュニケーション | 小鳥のしあわせ大使館

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バラナシです。

旅の最初に詐欺に会い、母親の渡してくれた「もしもの為に」の餞別で何とか食いつないでいた僕は、もちろん毎日空腹です。

しかし、何かを食べないと死ぬので、出来るだけ栄養のあるもの、そう、バナナです。バナナを食べました。安いし。1本2ルピー位だったかな?

でも、空腹を満たすだけでは味気ないよ!
朝バナナダイエットなら続くのかもしれないけど、一日バナナ一本か二本ダイエットなんて続かないよ!

と言う訳で、時々は贅沢をして、現地の方々が利用している食堂に行きます。

もちろん、メニューを見てもさっぱりわかりません。まるで見当がつかないので、そのへんに座っているおじさんがもくもくと食べているものを指差して「これをくれ!」と強い語調で伝えます。現地の人が利用する食堂ですから、英語なんぞ通じません。そして、私はヒンズー語を解しません。なので、私は強い気持ちでもって、しかも日本語で、ありったけの情熱を込めて言うんです。すると、キッチンのおじさんはわかってくれます。コミュニケーションはテクニックではありません。ハートです。

はたして、ハートのこもったお料理が提供される訳ですが、ここは現地人の利用する食堂ですから、味は上品ではありません。
粗野な、大地の味です。それでも幸福でした。しょっぱいものが食べられる!それだけで良いんです。

そして、食後に、近くのチャイ屋で、やっすいタバコをふかしながら、チャイをいただく。いいね!最高ですね!

で、シメとして、チャイの入っていた素焼きの器を叩き割って終わる。これが私の、ささやかなご馳走でした。

食べ物のありがたみがわかった。それがすごく良かった事ですね。

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