■期待と現実のギャップ
「自分らしくありたい」と誰もが思っていると思います。
なのに、否定されそうで、文句言われそうで、なかなか自分らしさを表に出せない。
いい人だと思われたいわけではないけれど、つい回りに対していい顔をしすぎてしまって、
疲れきってしまう、という方も多いと思います。
今読んでいる、神田昌典さんの「口コミ伝染病」という本の中にこんな文章がありました。
ちょっと抜粋してみます。
10年以上前の話だ。
ニューヨークに住んでいたころ、歯医者に行った。
土曜日に大きな治療をした。そして翌日、日曜日。麻酔が切れて、部屋でうんうんうなっていた。
そのとき電話が鳴った。一体、日曜日の午前中に誰からの電話だ?
「ハロー、カンダサン?」
びっくりした、歯医者の先生からだ。緊急のことでも起こったのだろうか?
「歯の調子はどうだい?心配だったから電話したよ。もし何かあったら、これが自宅の電話番号だから、
いつでも電話してくれ」
カンダサンはこのとき、本当に感動されたそうです。
反対に、これが車の販売店からだったら感動はしないだろう、というようなことを書いておられます。
これを日常生活に置き換えると、
普段から周りに対して親切にしている人に親切にされても、特に何も感じないが、
普段そっけなくて、あまり期待していない人に親切にされるとうれしい。
こういうことでしょうか。
往々にして私たちは、自分のできないようなことまで、本当はやりたくないことまで無理してやってしまいます。
でもそれが、周りにとっては「当たり前」になってしまう。
無理して、回りのためにがんばっているのに、それが「当たり前」になってしまい、それ以上のことをしないと
満足してもらえなくなってしまう。
これってすごく悪循環ですよね。
逆に、結構開き直っている人なんかがいて「私はこれはやらないから・・」と普段から言っている人が
たまに気まぐれにやってくれたりするとありがたがられる、こういうこともよくありますよね。
結局のところ、無理せずにマイペースでいたほうが、得だ、ということですね。