ヤングの「アイデアのつくり方」によると、アイデア作成には、既存の要素を組み合わせる才能が必要であり、それは事物の関連性を見つけ出す能力に依存するらしい。また、関連性が見つけられると、そこから一つの総合的原理を引き出せ、新しい組み合わせのカギを暗示するとのこと。

 

ちょうど職場の上司からも、新聞を読む時に「複数の記事で共通の背景仮説がある」と考えてみてはどうかとアドバイスをもらった。

 

確かに、最近会った、思考力や想像力が優れていると感じた人の特徴に、「例えがうまい」、「同様の他の事象と結びつけるのが速い」、「原理、構造を考えるのが速い」という共通項があると感じた。

 

日々、情報をインプットする時の思考の流れを備忘のため記しておく。

 

①情報を理解する

まずは、記載された内容が頭でイメージできなければ、話は始まらない。誰が、何をしたのか、それはなぜなのか、どういう影響があるのか、ぐらいはパッと思い浮かべる。

 

②情報の主語と述語を分解する

ここで言う分解とは、主語と述語それぞれについて、関連する別の言葉で言いかえてみること。名詞であれば、特徴や属性をいくつか挙げていく。動詞や形容詞であれば、目的や、効果を挙げる。連想して、思いつく限り出していく。

 

例えば、今日、西濃運輸が配送手段としてトラックから鉄道に変更し始めた、という記事があったが、サンプルとして考えてみる。

 

西濃運輸の特徴として、業界の上位ではない、そのためニッチを攻めていそうだ、規模の経済が働きにくくコスト構造が厳しそうだ、人材がより集まらなさそうだ、西の方に本社がありそうだ(調べると実際は岐阜県)、など。

 

トラックから鉄道への変更は、人手不足解消のため。品質はやや落ちる。運転手一人当たりが運べる物量が増えるので、コスト的にも恐らく有利。既存のドライバーは楽になる。つまり、何をやったかで言うと、業務プロセス改善、コスト削減、従業員の負荷軽減をやっている。

 

③分解した結果をまとめる(=何かしらの法則を打ち立てるイメージ)

主語を分解して得られた言葉たちと、述語を分解して得られた言葉たちを組み合わせてみる。組み合わせ方は、分解した要素を掛け算した数だけ発生する。それにより、AはBである、という情報が、A'はB'である、という別の表現に置き換えられる。

 

上で書いた例で言うと、

・業界の下位の企業は、コスト上昇の影響を受けやすいから、動きが速い

・西が拠点の企業は、最大人口の関東との往復距離が長く、配送のコスト影響が大きい

・西の企業の方が、従業員のことを大切に考える

など。

 

単純に、要素と要素を組みわせることで、法則めいたものが出てくるのは、若干、不思議な感覚ではある。

 

④まとめた内容を他の事例に適用する

まさに、ロジカルシンキングで学ぶ、演繹的な思考なのだと思うが、ある法則「A'はB'である」が正しいとした場合、その法則の主語A'と同じ要件を満たす別の何かA''は、その法則に照らし合わせるとB''である、と言える。

 

引き続き、同じ例を引用するが、

「・業界の下位の企業は、コスト上昇の影響を受けやすいから、動きが速い」

これが正しいとすると、別の業界、例えばコンビニ業界で言うとローソンやファミマ、ミニストップなどが挙げられると思うが、この人で不足の状況のなか、セブンより速い動きをしていると言えるだろうか?現時点で妥当な情報は思い出せないが、今後、情報を入れるなかで該当すれば、頭に引っかかってくるかも知れない。

 

この時、元の情報と、なるべく類似、相似関係の事例を出せるとなお良いのかも知れない。前提となる条件が、元の情報とより一致していると言えるから、結論が正しいと言える可能性が高まる。

 

正しそうな類似情報を一つでも見つけられれば、他にもないか、複数の事例を当てはめて、法則性の正しさをより強固にする。

 

まとめ、考えるコツ

①では、しっかりイメージして情報を理すること、

②では、数多く、論理的に正しく、確実に関連している要素を抽出すること、

③では、一般的に言えそうな内容にうまくまとめること、全パターンを試してみること、

④では、これまでに蓄積してきた情報を総動員すること、

がそれぞれ、大事ではないかと思う。