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精神的な病気と約20年

そんなわたしの本音


現在闘病記執筆中
(休筆中)

安定剤や睡眠導入剤などが処方されたと思うが、
まだ抗うつ薬は出されておらず、
憂鬱は止まることがなかった。



そしてわたしは初めてのODをした。


処方薬だけでは足りないと思ったわたしは
家にあった市販の痛み止めの薬も全部飲んだ。


処方薬の量が少なかったから
すぐに目は覚めた。

そして何も変わっていない事に愕然とする。


変わっているといえば、
酷く気分が悪い。

それはどうやら痛み止めのせいだったようで。

食べてもいないのに、何度も何度も吐いて、
出てくる物もなかったが、
しばらく吐き気は治らず、
横になっていた。




当時の症状は、
憂鬱、虚無感、不眠、希死念慮
などが主だったが、
新たに加わった症状があった。


離人症状。


自分の体が自分のものと思えない。

世界がふわふわしていて、
いつも通る道なのに、知らない世界みたい。


気持ち悪く感じたが、
離人症というものは知っていたので
あまり驚くことはなかった。






この時期だったかよく思い出せないが、
小学校からの友達に再会した。


中学、高校も同じだったが、
高校途中で、辞めたいと言った彼女を
馬鹿にした記憶がある。


病気になるまでは本当に頭が固くて、
「決められた道」から外れることは
絶対にあってはならないと考えていた。

だから彼女の事が理解できなかった。


それから17歳くらいで子供ができたと聞いて、
疎遠になっていたが、
何のきっかけだったか会う事になった。


何もなかったかのように話が出来て、
わたしも今はこんな状態なんだと
素直に話せた。


彼女は、

「なんかハル頭柔らかくなった気がする」

と微笑みながら言った。



病気で失ったものは数多いが、
得たものだってある。

無駄なプライドも捨てたし、
ひとに優しくする事の大切さも知った。


しかしそれに気付くのはまだ先のこと。