今日は私の好きな散歩と料理について少し書き留めたいと思います。
散歩が好きと思い始めたのは料理撮影のお仕事を始めた頃からかもしれません。
厨房にいた頃は、与えられた仕事をきっちりこなす事を求められる毎日で何も無いものから作り出すような場面は駆け出しの頃特になかった。
いわゆるがむしゃらに頑張る事が必要で、どんどん作りこなしていくお仕事という気持ちが強かったのです。
もちろん料理の勉強が必要で、新しい事を覚えなければ新しいメニューも作れない。日本語で書かれていないレシピを読む為に眠い目をこすって夜中に辞書をひく毎日もありました。
そうした日々の後に飛び込んだフードスタイリングの世界は、それまでとはまったく違って覚える事は山ほどあり、それに加えて何か自分で作り出す力を必要なんだと感じました。
そんな中で、私の気持ちをいつもリセットして新しくしてくれたのは日々の家での料理や散歩でした。
特に散歩は、季節の移ろいや花や葉の変化、常に同じ道でも毎日新しい景色を私へ見せてくれました。そして、ほんの些細な変化や出来事にも気づく事や敏感にもの事を感じる大切さも覚えました。
料理をする中では、どんな事も無意識に行うとちょっとした事故や失敗に繋がります。
そして、上達もしないような気がしています。
その日の光の入り方や
空の色
葉の色の変化
日々のちょっとした変化を感じながら作るものはいつも違って面白いと思います。
たくさん散歩をした日の料理は、とてもはかどるのはなんとも不思議で素敵な事です。










