ついにウィルコムのWindows Mobileスマートフォン「W-ZERO3」が発表されました。
詳しい仕様は次の通り。


OS:Windows Mobile 5.0 For PocketPC
CPU:PXA270 416MHz
ディスプレイ:3.7インチ モバイルASV液晶(解像度VGA)
メモリ:データ格納用128MB/ワークエリア64MB
通信機能:W-SIM、IEEE 802.1b(W-LAN)
拡張:W-SIM、mini SD、USB(mini B)
サイズ:縦70mm×横130mm×高さ26mm
重量:220g


まずぱっと見て目を惹くのがそのデザイン。
スライドキーボードタイプのスマートフォンです。
昨日の記事で私はスマートフォンを5つのタイプに分けていましたが、
そのどれにも当てはまらないスライドキーボードタイプになりました。
いや、実はこのタイプは海外ではHTC Wizardなどが採用しているタイプなんですが、
まったく頭の中になかったのです……。このタイプは想定の範囲外でした。
開発元がシャープということで、クラムシェルになるとばかり思ってたせいですかね。



さてスペックを細かく見てみましょう。
まずOSですが、これはWindows Mobile5.0(以下WM5.0)と最新のものになっています。
聞き慣れない名前に変わってますが、PocketPC 2003 Second Editionの後継バージョンです。
OSの根幹部分のバージョンが上がり、操作系もいろいろ変わっています。
特にUIは片手で操作しやすいように、かなり変化していますね。
また今までPocketPCに搭載されていたPocket WordやPocket Excelは、
その名称がWord Mobile/Excel Mobileへと変化しました。
機能面でもWord Mobileでは表が、Excel Mobileではグラフが扱えるようになり、
外出先で今まで以上に活躍できそうなアプリになってます。



次にCPUですが、これはPXA27xシリーズの中では一番クロック数が低いです。
しかし今私が使っているe550GXのPXA250 400MHzと比べると同等以上の能力を持っています。
OSが違うので断言はできませんが、おそらく通常の使用法では
不自由なく使えるレベルだと思います。




次、ディスプレー。
これはさすがシャープ! と言えるものを積んできました。
視野角の広さなどで、すでにケータイでは定評のあるASV液晶。
しかもサイズは3.7インチで解像度がVGA(640×480)はすばらしいです。
おそらくディスプレーの質はPocketPC史上最高のものになるのではないでしょうか。


メモリ。
ストレージ128MB/ワークエリア64MBは十分な容量……なのかなぁ?
今までのPocketPCのメモリ管理は、一つのRAMをストレージとワークエリアとで
使い分けるものでした。ワ-クエリアが足りないときはOSがストレージ領域を
自動的に少なくし、その分をワークエリアに割り当てる、そんな方法が取られていました。
これがWM5.0ではストレージ領域とワークエリアを明確に分けるようになっています。
ストレージ領域はメモリカードで補填できるのでいいのですが、
ワークエリアはメモリ追加などの特殊な方法でないとできません。
WM5.0はデバイス再起動直後でもワークエリアをかなり使ってしまうと言う報告もあり、
はたして64MBで足りるのかどうか、現段階では判断できないです。



通信機能。
これはもう、まったく死角は無いと言っていいんじゃないでしょうか。
ウィルコムの通信網が使えるW-SIMと、無線LANに対応。
無線LANに関してはWindowsXP同様にゼロコンフィグレーションなので、
登録してあるAPの電波をキャッチすると自動的に繋いでくれます。
家やホットスポットなどの公衆無線LANAPのあるところでは
無線LANで高速通信し、それ以外の場所ではAirH"を使って定額通信、
なんて使い分けができます。
これならインターネット接続も気軽にできますし、
POP/IMAPメールがどこでも送受信できるようになりますね。


そして拡張スロットなんですが、まずW-SIMスロットはほっときます。
現段階でW-SIMカード以外に使い道が無いですからねぇ。
他に付いているのがmini SDスロットだけというのはちょっと気になります。
CFとかSDIOであればもっといろいろと機能拡張できるのに、と言う人も多いでしょう。
しかしCFやSDIOで使っていたのは主にPHSカードや無線LNAカードなど、
通信機器であることが多いです。
その点W-ZERO3はW-SIMとW-LAN対応なので、そういった機器が必要ありません。
だからminiSDだけでも大丈夫……というのはいいすぎですね。
せっかくVGAで表示のきれいなディスプレーが付いているというのに、
デジカメのSDカードやCFが入れられないのはちょっと欠点かも。


サイズと重量。
縦70mm横130mm高さ26mm
縦と横はhpのhx4700とほぼ同じくらいで、厚さはSL-C3100くらい。
今使っているGenio e550GXと比べると縦が5mm小さく、横が5mm大きく、
厚さは10mm大きいことになります。
PDAとしたらちょっと分厚いかな、と言えるくらいの大きさですが、
ケータイとして見るとこれはちょっとおおきいかなあ。
しかも重さは220gとなかなかにヘビー級。
これを片手で持って長時間通話するのは辛そうです。
じゃあキーボードを出した状態で両手で持って使うとどうか。
私は450gのSigmarion3を両手で持って使うことがありますが、
これが結構問題無く使えるんですよね。
だから両手で持って使う分には重くは無いと思います。



長くなったので続きは次回。