あとの2人は夫に説得を続けてくれた。
女性隊員さんは、何度も私に「絶対連れていきます。安心してください。」「絶対説得して乗せますから!」と言い、私の背中を撫でてくれた。
優しい言葉に涙がボロボロ止まらなかった。
夫に関しては全く愛情も情さえもなく、支えてあげたい気持ちもなかった。
とにかく病院に行って入院中に離婚しようと思っていた。
夫は私を睨みつけ、全身で憎しみを表していた。
救急車が来て、2時間半。
このコロナ禍の中、私は隊員さんに言った。
「もう諦めます。こんなに長く説得して下さってありがとうございました。忙しいところ、本当にありがとうございました。ご迷惑おかけして申し訳ございません。」
隊員さんも、申し訳なさそうに「また何かあったら遠慮なく呼んでくださいね。説得出来なくてごめんなさい」と言い、帰っていった。
そして夫は、大きな溜息をつき、またお酒を飲み始めた。
そしてまた大きな声で叫び、独り言をいいお酒に溺れていき、 グラスが空になると立てないものだからハイハイしてお酒を取りに行く始末。
