撮影感度12,800!
銀塩時代どころか、ちょっと前のデジイチ高級機でも撮れなかった撮影感度である。
大昔、ASAと言う単語が使われていた撮影感度は、いつの日かISOという単語になった。
ISOは、50,100,200,400,800,1600,3200,6400,12800...と、
標準感度の100から1段づつ倍になっていくので、
100の2倍が200、
200の2倍が400、
400の2倍が800である。
つまり、12800だからと言って、感度100の128倍も凄いわけではなく、
7段分だけ凄い。
じゃあ、7段分とはどういうことかと言うと、
感度100で絞り数値が2.8設定の場合の適正シャッタースピードが1/2秒だとすると、
その7段凄いということは、
1/2→1/4→1/8→1/15→1/30→1/60→1/125→1/250!
三脚を使わなければ撮れないような条件でも、手持ち余裕の1/250のシャッタースピードで撮れることになる。
しかも、無理な高感度撮影の宿命であるノイズも許容範囲となった。
凄い時代になったもんである。

撮影したカメラは、
SONYのα7-Ⅲ

 

 

レンズは、キットレンズの28-70というしょぼいレンズである。
プロがなんで、そんなボディとレンズなんですか?と聞かれるけれども、
CanonからSONYへ本格的に乗り換える前のテスト段階なので、
これでいいんである。
とくにα7-Ⅲを最初に選んだ理由は、コンパクトなズームレンズがどうしても欲しかったから。
ジョギングしながらの撮影には、コンパクトズームがマストアイテムなので、
α7-Ⅲのキットレンズセット購入必須だったわけである。
初期のα7Rは、AFがさっぱりだったので、息子に譲ってしまったが、
直近のSONYのAFはだいぶ進化した。
仕事の現場でおそるおそる使ってみたが、Canonで苦手な合焦場面でSONYが勝ることもわかった。

問題は、
ファインダーをのぞいてワクワクするか?

 

どんな環境下でも、モニターを見てちゃんと確認できるか?

 

瞬時の設定変更に応えてくれるか?

 

テザー撮影がトラブル無く、スムースにできるか?
の4点である。
SONYのセンサーなので、写りがいいのはあたりまえ。
それよりもストレスの有無がいちばん気がかりなところ。

ファインダーをのぞいてワクワクするのは、Canonである。
ミラーレスの優位点である暗所でのワクワク感のみCanonより優位。
モニターチェックに関しても、明るい野外での確認はSONYはちょっと不安が残る。
実際にはよく撮れているのに、そう見えない場面が多々感じられた。
瞬時の設定変更もメニュー構成がイマイチなせいで、SONYは苦手。
テザー撮影時、一時切断後の復旧にかかる手間もCanonよりSONYのほうが面倒である。

PCソフトの問題もある。
RAWの現像は、CaptureOneProを使っているので、問題無し。
現像前のRAWデータのセレクト時が問題である。
SONYのイメージングエッジよりも、
CanonのDPPのほうが圧倒的にセレクトしやすい。
セレクト後にやるデータのフォルダー間移動も、
Canonは瞬時に移動できるが、SONYはやたらと時間がかかる。

こう書いてみると、あたかもCanonのほうがずっと良さそうだが、
心はすでにSONYに動いているから不思議だ。

なんと言っても、そのフォルムと質感。
これは圧倒的にSONYの勝ちである。

α7Rの初期型はイマイチだったけど(^_^;)

 

Canonのカメラなんて、F1からEOSになって以降、

一度たりとて格好良いと思ったことはない。
おまけにでかくて重い。最近じゃ、鉄塊・1DXの出番無し。

筋トレかっつうの。

1DXの新型が出たけれども・・

価格設定も、スペックも謎だらけである。

 

 

そして、AFの精度。
ヨコ位置撮影で、全身はもちろんのこと、
タテ位置でも全身撮影となると、ピントを合わせるのが至難の業だったCanonに比べたら、
SONYのほうが気を使わずに合焦することが多い。
対象物が曖昧な物撮り時は、右往左往することがあるが、
静物の撮影ならば、問題無し。

 

もうちょっと検証してみて、
α7R-Ⅳと70-200のf2.8でも買ったら、SONYに乗り換え間違い無しですな。