話題の人、話題の雑誌「いきいき4月号」


シニア向け女性誌のいきいき4月号が話題になっているらしい。
偶然同じ号に掲載になってしまったおいらの嫁が出ているからじゃあない。
小泉元首相の、元奥様である宮本佳代子さんの独占インタビューが出ているからである。

数日前、春日大社で撮影をしていたら、某週刊誌の特集デスクから電話がかかってきた。
そのデスクとは、知り合いであるが、電話の用件は、宮本さん撮影時のエピソードのヒアリングだった。
仕事仲間と言えど、スクープ連発のセンテンスなんちゃらなので、うかつなことを言えない。
掲載元の編集長やご本人に迷惑をかけてはならぬという思いで、
てきとーなことを言ってお茶を濁した。
そして、その夜・・
酔っ払いながらも
あの雑誌が動いているんじゃと思って、ホテルでググったら、
宮本さんのいきいき記事がすでに話題になっていた。
みんな言いたい放題のことを言ってやがる。
本人と接したわけでもないのに、勝手なもんだ。
おいらのような大メジャーじゃない写真家の説明なんて、
クソみたいだろうが、
何十年も著名人を撮り続けてきた経験からすれば、
宮本さんは、記憶に残る好感度抜群の女性である。
現場の空気を瞬時に嗅ぎ取る達人である。
明朗快活、お茶目で、優しい理想的な女性。
妻に良し、母に良し、恋人に良し。親友に良し。
会話があまりに楽しいもんだから、調子に乗って話していたら、
1時間もの長電話。自称吉本興業だという宮本さんはほんとに楽しい。
そういう人なんである。
その発言になんの責任も負わずにブログで揶揄したり、
週刊誌で批判文章を書き立ててしまう無神経な記者。
同業者を論ずる立場にないおいらでも、
今回の一件は、言わずにはおれんのである。
小泉元首相は大好きである。
それを良しとしなかった元奥様も大好きである。
どんな理由があって別れたのだとしても・・・
それは夫婦間のきわめて個人的な問題。
詳細を知らない我々がとやかく言う問題ではない。
離婚の原因など、どうでもいいではないか。
墓場まで持って行かねばならない秘密なんて、誰だって持ってるだろ。
そんなことよりも、宮本さんがこれから伝えていきたい宮本さんの思いに耳を傾けて欲しいんである。

【いきいき4月号(いきいき最終号)】
いきいき独占インタビュー/宮本佳代子

版元/いきいき株式会社
編集長/矢部万紀子
取材・文/五十嵐香奈
撮影/高山浩数